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陵辱
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覚醒して真っ暗だったので、まだ夢かと思ってゆっくりと瞼を開いたらまた暗闇だった。耳に頼ろうとしても、耳鳴りがするくらいの静寂が辺りを包んでいるだけだった。光は射さず暗闇に目が慣れることもない。気怠い体は指一本も動かすことができず何もできない。試しに声を上げてみた。助けてと力の限り叫んだ。誰も反応しない。泣き喚いて叫んで縋っても何も反応しない。私は大声を上げているつもりだが、実際は蚊の鳴くような声しかでていないのだろうか。腹に力も入らないし、気の所為か喉も痛い。荒れてるだとか枯れてるだとかじゃなくて、痣でもできてるかのような鈍痛を感じる。それと手首が何かに縛られているかのような痛みも感じる。こんな空間にずっといると思うと悲しくて涙が出てきた。そして、暗闇に恐怖を感じてきた。何かが息を殺して潜めいているかのような、闇が蠢いているかのような潜在的恐怖を。静謐と暗闇だけが私を包み睨め付けている。こんな誰もいないところは果たして何処なのだろうか。私は死んだのだろうか。少なくとも此処が天国で無い事はわかる。私は地獄に落ちたのか。しかし、私は何故死んだのか。それとも、_____
未だに、頭は鉛でも詰まったかのように朦朧とする。私は懸命に前後の記憶を探り始めた。嗚呼、ああ。
そうだ、そうだった。私は生きてる。生きてるけど。この生をきっと喜んでは
「おはよう、名前」
いけない。
「澤村………先輩…ッ!」
先輩達が入ってきた途端に明るくなったそこは、夥しい数の拷問具が異様な存在感を放っていた。器具は古いものから新しいものまで、どれも血に汚れていた。私はどうやら診療室などに置いてある、パイプベッドに寝かされているようだった。
「俺達もいるよ苗字~。旭ぃ~やりすぎだ。丸一日くらい寝てたから楽しみが遅れたじゃんよ」
「ごめん、咄嗟に頸締めてた」
「まあいいさ、生きてたし。じゃあこれから苗字の歓迎会をはじめようか」
「何の歓迎会ですか?嫌な予感しかしないんですが」
「苗字の性奴隷記念だよ」
澤村先輩は持ってきていた道具を私に見せつける。それは、風船とプラスチック性の大きめなポンプだった。風船はその辺の百均にでも売っていそうなありふれたもので、何に使うかなんて皆目見当もつかない。
「今からこれを処女膜の隙間から膣内に入れる」
澤村先輩は吐息がかかるくらいの距離に顔を近づけてきて言い放った。処女膜に隙間なんてあるんだとはじめて知ったとのん気に考えていた。
「旭、身体を広げてくれないか」
「やっ……!?」
「ごめんな、苗字」
二つ返事で東峰先輩は、私のスカートのホックが弾け飛ぶのも気にせず剥ぎ取った。それから、ハサミを使っていた下着を切り刻む。私の来ているものは穢れのない白のシャツだけになってしまった。
「わあ~苗字ってパイパンで筋とか貴重だねぇ。俺初めてみたべ」
五月蝿い黙れ。これのせいで私が、修学旅行などでどれだけ苦労したか知らないくせに。
「つるつるだ、大地…舐めちゃダメかなあ?」
東峰先輩にするりと秘所を撫でられて思わず身体が跳ねる。
「あとで好きなだけ弄らせてやるから、まずはこれから先な」
くぱりと誰にも見せたことのない場所を開かれ、羞恥心で顔から火が出そうだった。
「なっ!ちょっとやめてください!!」
「苗字、これからだぞ楽しいのは」
澤村先輩の上機嫌な声と共に、下半身の一点からチリッとした痛みがする。そして、中で何かが大きくなっていく感触におぞましさを感じる。一体私は何をされているのか。
「やだ、ああ…中でなにかが…大きくっ…?」
「膣内拡張だよ」
「どうだ、処女なのに中を拡げられて犯される気分は?」
ポンプから空気が入れ込まれ、中の風船がどんどん規格外に大きくなっていき内蔵を圧迫される痛みがあまりの激痛にもがき苦しむ。その余りの痛さと言ったら…!!
「いやああ…ああ、こんなのって。痛いっ…先輩、痛いです!裂ける…ッ?!」
「凄いな、まるで妊婦だ…」
「先輩…くるしぃ…たすけて…」
「痛い苗字…?」
菅原先輩は異常に膨らんだ私の腹を慈しむように撫でてくれた。その手は優しく暖かかったが、先輩の今までの態度からして蛇か蠍が這いずっているかのようなおぞましさと何をされるかわからない恐怖で震えた。
「すがわらセン、パイ…」
「ああそうだ!そう言えば苗字?」
笑顔で顔を覗きこんできた菅原先輩。その口元を邪悪に歪めて言った言葉は私を絶望に叩きつけるのには充分だった。
「昨日の脇腹のお返し、まだだったな」
ごすりっ
鈍い音が響き、
ばんっ
と籠った音も続く。
爪を指の付け根に握り込み、渾身の力ではち切れんばかりの私のお腹を殴られた。その瞬間、中からの圧迫と外からの打撃で内臓が今まで感じたこともないくらいの激痛で頭がちりちりと星が散る。中の風船は割れ痛みで気を失いかけ、肺からは空気が抜け、かひゅっと嫌な音がする。怖い、怖い怖い痛い。なんでこんなことされなきゃいけないの?
「アッ!!がァッああ…ハァ…アァ」
「はぁぁああぁあん、ダイチィ、今すっごくイイ音したよねえ?」
菅原先輩は興奮し肩で息をしている。眼は爛々と輝き色を変える。
「すっごく、苗字…お前今すっごく綺麗な顔してるぞ…?」
東峰先輩はうっとりとした表情で私の顔を撫でてくる。もうみんなくるってる、どうしようもなく。
「あ~あ菅原ぁ、なんて事をしてくれたんだ。風船の破片が中に入ったままじゃないか。これは膣鏡をつかって取り出さないとね」
まるで用意された台詞を読むように、心のこもっていない言葉を吐く。そして、膣鏡と呼ばれるその道具は洗濯バサミを大きくして取ってを付けた円筒だった。
がしゃがしゃと見せつけるように開閉する澤村先輩。
「苗字、これ、何に使うかわかるか?」
「わかり…ま…せん。わかりたくない…」
もう何もしないで解放してほしい。無理だとわかってはいるが、痛みで頭が麻痺をして涙がぽろぽろとこぼれてくる。
「これはなこうやって、苗字のハズカシイ部分を拡げるんだよ」
「や…いやです、先輩やめてください。そんなの入らないですよ…私はまだ、初めてなんですよ?…」
「大丈夫怖くない…怖く、無いから。初めはちょっと痛いかもしれないけど、そのうちこれの倍のものを入れなきゃいけないからね」
ずぷりっ
音を立てて入り込んだソレは、意外と先が尖っており少しの異物感を与える。
「…ひぃっ!!?」
しかし、澤村先輩がそこで終わらせる筈もなく、奥までずりずりと差し込まれ入り口がいきなりの異物の侵入に悲鳴を上げている。
「ぐっぅうあ、やっ…ぁああ!」
ゆっくりゆっくりと、押しては出しての繰り返しで深く、長く痛みを与えながら、潤滑させる。
そして、奥に達したと思うと
「…ぁっ…ああ、ぁああぁあああ!」
ぐぱりと、
「ハァイ♪ゴ・カ・イ・チョウ~!」
ナニかを引き裂く肉の千切れるぷちぷちという音が響き開帳される。
「いたいイタイ痛いぃい!!!やだやだあっ!!」
ふと、カシャリと聴こえるシャッター音。
「ほら見て苗字のアソコ、血が出ててグロテスクだよ~」
菅原先輩が私の恥ずかしい場所を携帯に収めていたものだった。まともに見たことも見ようとも思わない場所をこんな風に見せられて羞恥で耐えられなかったが、一番羞恥で死にたいと思ったのは、私のアソコが血を流しながら腕が一本入りそうなくらい広がっていたことだ。
「菅原先輩やめてくださいッ!!」
「よいしょっと、ピンセットで取って…」
さっきから澤村先輩がずるりと中の割れた風船を書き出していたが、突然起こる鋭い痛み。
「ぎゃあっ?!」
「ああ、済まない。間違えてクリトリスを摘まんじゃったよ」
明らかにワザとだ。
「大地、俺さっきから何もやってないんだが」
「それじゃあ旭。苗字に種付してやりなよ」
澤村先輩はピンク色の不気味な液体が入った瓶を取り出した。
「ほら、これを使えばヒゲチョコの無駄にでかいブツも入るから」
そういうと何処に売っているのかと問いただしたくなるくらいのでかさの綿棒に液体を浸す。液はとろみがあり、得体の知れなさに私の不安を煽る。
「こうやって子宮の入り口を解さないと、旭の無駄にでかいのは入らないからな~」
「さっきから無駄にでかいっての余計なんだが…」
「黙ってろヒゲチョコ」
じゅくじゅくと奥のヴァギナを穿られ触れた所が物凄く熱くなる。そして、言いようもないもどかしさが腰の内側から溢れてきて奇妙な感覚に身を攀じってしまう。
「うっ…あぁ…」
「おっ、いい感じに効いてきたか。これからもっとキモチヨくなるからな苗字」
自分の身体が可笑しい。そんな思考も快楽の前に泡のように消える。名前はこの歪な快楽を無意識に享受していっていた。
そこで、澤村先輩の綿棒が奥の入り口を突つく。ちりちりとした痛みがずきりと重いモノに変わった。
澤村先輩の綿棒が小さな子宮口を突き破り、子宮に到達していたのだ。
「あがっ…ああ!あぁ、ああぅあ!?」
子宮は数センチ開くだけでも物凄い激痛が襲う。澤村先輩は気にもせず、ずぶずぶと楽しそうに出し入れしていた。
「あっ、やっ…ッ!先輩!!澤村先輩ッ!!痛いです!」
「どばどば愛液出してるくせに、痛いのが滅茶苦茶気持ち良くなってきてないか?」
「せんぱっ…!!?あぁ!やだぁ、やめて!おかしくなる!頭ァ、アタマがぁおかしくなるッ!!やっ、ヤァっアァアアアああ!!」
鈍い痛みが、薬の影響で今までに感じたこともないような快感に変わる。ゾクゾクとした疼きが腰を襲い、震えが背骨から伝って脳髄を痺れさせる。
「良しっ!充分塗りつけれたかな?」
ぬぽりと、あり得ない量の液が湧いて出てくる中。掻き出すようにして綿棒が取り出される。ついでに膣鏡も外され、銀色の糸を引いていた。
「アッ……ぁ、…ハッ…ん…。」
綿棒が取り出される刺激だけでも感じており、だらしなく開いた穴は身体と共に痙攣していた。
「旭、準備できたぞ。好きなだけブチ犯せよ」
「うわっ、すごいとろっとろだ…」
東峰はぴとりとそそり立った自身のモノを入り口に当てる。じゅくじゅくと入り口の濡れ具合を確かめていた。
「まっ…待って、わたヒ…もう、ムリ…」
呂律の回らない舌で抵抗するも、手は拘束され身体は力尽きた姿では、言葉に何の力も籠らない。東峰は苗字の腰を持ち、身体を密着させる。
「…入れるぞ、苗字」
「いや、いやいやぁいやだっ!…入らないですって!そんなデカすぎるの絶対ムリっ!ヤメテ、やめてよやだぁ!」
最悪な事に、東峰先輩の男根は私の腕くらいあった。そんなものを、情けもなしにいきなり突き立てる非情。
「アああァアあアアァアアぁああ!!!」
「凄い…あんなに拡げたのに締まりが滅茶苦茶イイッ…!」
「ぁあ、…ヒッ…ああ!…ダメぇ…やだっ…ハゲシッ…いぃ…!!!」
「でも、キツ過ぎて全部入らないなぁ…」
腰を揺らし突き刺すように責め立てられ、自分の快楽しか関係ないかのような扱いをされているのに、何故か痛みよりも快感が勝り激しく揺さぶられるのが心地良い。
「セ……ンパ………イ…もっと、ゆ、…くり…あ…はっあぁ…」
「ダメだよ、今のままじゃ俺の全部入れるには子宮まで突っ込まないとダメだからさ。苗字には悪いけど初っ端から激しくイかさせてもらうね?」
「や…やだ…無理無理無理っ!!!壊れる!!そんなの絶対壊れる!!」
「大丈夫だよ、大地が薬ちゃんと塗ってくれたし。それに、ちょっとずつ開いてきてるから。」
みちみちと、身体の中で何かが音を立てている。
「嫌っ!いやいやぁ!怖い!!怖いよ旭先輩!!痛いの嫌ァ!!」
「ごめんな苗字…。俺、今の状況……結構楽しい。」
東峰先輩はにっこりと、今までに見たことが無いくらいの笑みで"楽しい"と言った。虫酸が奔る類の、東峰先輩の顔で一番見たくない顔だった。
その瞬間、ずぶりと言いようのない衝撃が、織り混ざった激痛と快楽が身体の中の神経を電撃のように迸り脳を焼き尽くした。
「ッッ~~~~~~~!!!!!?」
声にならな痛みが、快楽が喉に引っかかり掠れた吐息に変わる。
「ァッ…~!?…カッ…ごほっ、がァっ?!…」
「あっ…凄いよ苗字…全部入ッタ……」
「アッああ……ァーー、あ…あー…」
手足はダラリと垂れ下がり、目は虚ろに、口からは涎が垂れ流しだった。こじ開けた所から、奥のそのまた奥への刺激が全て薬のお陰で快楽に変換される為、脳は痺れ真っ白になり何も思考は停止していた。名前は喘ぐだけの人形と化した。東峰は突き立てられる度に痙攣する名前の身体を大きな腕で抱き締める。
「大丈夫か旭。苗字生きてるかコレ?」
「声は出てるし、…大丈夫だよ…多分。」
「すっごいね~!こんなマジのアヘ顏、清水もやらなかったよ」
「なあ、俺もう…出してもイイよな?」
その言葉に微かな意識を覚醒させた。
「ダメ…中は、…おねがい…します。やめて……」
「出しちゃえよ、旭ィ」
必死の懇願を踏み潰す外道。
「はあっぁぁああ、名前ッ!!」
「ひっああ、あああああ!いや、嫌嫌嫌嫌ああ!!」
激しくなる律動、近ずく絶頂に果てる。
「あ、あぁあ……んあぁああぁああぁあん!!!」
「あーあ、これは確実に着床したね」
「オメデトウ苗字!これで、女の子から立派な奴隷になったね!」
収まりきらずに溢れ出した白濁液がベッドを汚していた。
東峰から解放された苗字は茫然自失となり、ぴくりとも動かない。
それを、にやにやと見つめる菅原と澤村は次は己だと言うように服を脱ぎ自身を主張していた。
ちなみに時刻は夜9時。
日付は7月21日。
地獄のような夏休みも夜も始まったばかりである。