-
暗殺の時間
-
4月に入り、相変わらず出る月は三日月のままで変わらない。
提出するのかしないのかわからない膨大な量の課題を終わらせて迎えた新学期。
何時もより1時間早く起きて、3人分の朝食とお弁当を用意する。
2人分の朝食にはラップを掛け、1人テーブルで食事をとり家を出た。
下駄箱に手をかけたところで、今日からココじゃない事を思い出した。
「……今日からE組だった」
もう一度革靴を履いて、本校舎の裏に佇む山に足を向けた。
山道は革靴で登るものじゃないな……
.