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「───……あ、そう言えばさ。東西南北さん体育の授業ボイコットする感じなの?」
先生と野点(のだて)茶会を楽しんでいると磯貝くんに声をかけられた。
「えぇ。体育の授業ではなく、訓練の時間になるのであればそうなりますね。まぁ、ボイコットするとは言いましたが、訓練への参加を拒否するのであって授業を欠席する事はないです。毎時間見学させていただきます。訓練、頑張って下さいね」
「……それってなんかズルくね?要は出席点が欲しいけど授業受けたくないって事だろ?」
間に入ってきた前原くん。ズルとは酷い言いかただなぁ……
「ズルい、ですか……授業中の居眠りと変わらないと思いますが。まぁ、それでは腹の虫が治まらないと言うのであれば───……烏間先生、少し時間を頂いても?10分……いえ、5分足らずで終わりますので」
「……分かった。5分なら良い」
「ありがとうございます。先生確認ですが、先生と同等くらいにナイフが扱えれば、暗殺に必要な基礎が出来ていると判断してよろしいですか?」
「あぁ。ナイフによる暗殺の基礎に関しては、と言うことになるが」
「分かりました。では、磯貝くん前原くん。烏間先生にやった様に私にも攻撃してきて下さい」
「え、でも」「それは、なぁ?」
「はぁ……では、こちらから行きますね?」
女だと、侮ったこと……後悔させてあげるよ。
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