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好きなほど
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「好きなんだ」
と、トム
「またか」
と、イザヤ
いつもの関係に、戻ってた。
静雄の事が、気になる、イザヤと、それすら分かっていなかった、トムとの交差違い。
好きな人なんて、もう、遅いなんて、思ってしまったトムは、付き合いたての静雄と、別れた。
「俺って、そういう風にみえる?」
「何の事?」
と、書類を捲るイザヤ
そんなの分かっていたのに。
今でも、この人の面影を探す自分は、馬鹿なのだろうと、トムは、思った。
そんなにかと、静雄は、笑ってた。
無創作な顔をしていなくて、ただの寂しく、あなたで良かったです。と、言われた。
「好きになってるのでしょう?しずちゃんの事」
と、イザヤ。
「つっ…」
苦しそうに泣きそうに。
この人を見ている。
何故だか、この部屋は、ずっと居たい。
「そういえば、一昨日静雄がね?」
「うん」
いつもの会話
この人は
イザヤは
俺を、見ているのだろうかと
窓の外を見ているイザヤは、何分か、見続けて、こっちを見た。
「そういう、あなたは、俺は、嫌いだ」
と、イザヤ。
びっくりして、笑った。
「なんだ。お前も妬くだね?」
「なっ…なにが?!」
この人は、きっと
俺を、見てくれる