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いないほどに
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「おーい!また来た!」
「またか…」
いつもここに来るねと、書類片手に珈琲を飲むイザヤ
それに、対して、トムは、笑ってた。
なんて、居心地の良いところなのだろうかと、思って。
実は、トムは、バックレた。
好きな人の為なのだろうが、まぁそこは、気にしていない。
無作な扉を開くと、本の山積みだ。
「片付けようか?」
と、聞くと
「やらなくていい」
と、言っていた。
そのぐらい、忙しそうなのだろうと、トムは、考えた。
「…何?」
「嫌なんでも、ここの椅子座ってもいい?」
「いーよ」
「ありがとう」
無創作な椅子に、腰掛けると、イザヤに、聞いた。
「この弁当作っただけど、食べる?」
一目、無言で。
「…食べる」
と、言った
嬉しくて
「あぁ!」
と、声を上げた。
(しずちゃんにしときなよ)
(静雄は、仕事仲間だ。)