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Ownership②
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密室の空間に大人の男が二人とか弱い女性が一人。
逃げ場のないこの状況にアマンダはゴクリと息を飲む。
「キラー…さん…離して…キッドさんが…」
「流石にテメェの置かれた状況がわかったみてェだな」
低く、脳天にまで響くような声が間近に聞こえて来た。
キッドはもうすぐアマンダの目の前に来ていた。
身長差があるため自然と見下ろされている形になり、それが更にアマンダの恐怖心を煽る。
「な、何を……」
「悪いようにはしねェよ、退屈凌ぎにてめェで遊ばせてもらうだけだ」
「え…
………っあ!」
予感は的中した。
キッドが視界から消えたかと思ったが、次の瞬間、耳朶に甘い痛みが走る。
耳を噛まれたのだ。
キラーはアマンダの首元に拘束していないもう一方の腕を回し固定する。
自分よりも遥かに力強いこの男は、一種の拘束具より厄介である。
しかし、今はキラーよりも妖しい刺激を与えてくるこの肉食獣だった。
「っあ!だ、だめ!待って……あぁ…」
「言った筈だぜ?お前の命は保障してやる。但し、〝おれ以外からだ〟とな」
確かにキッドはアマンダとの取引の際にそう言った。
その事がローにも危険視されていた。
その意味がやっとわかった時にはもう遅い。
私は今からこの男に…
「ふっ…あっ…」
寝巻きのボタンを外していくキッド。拘束された手で抵抗できるはずもなく、キッドのゴツゴツとした男らしい手は、彼女のお風呂上がりのすこし火照った身体に侵入した。
そして彼女の胸の膨らみに手を這わせる。
彼の顔は、耳元から徐々に下降していき、今度は首筋に来ていた。
「んっ!あっ…あんっ!」
胸を容赦なく揉みしだかれる手は彼らしく強い。
強烈な刺激に声を我慢できるはずもなく、アマンダはその甘美な快感に溺れるだけ。
「いい感度してんじゃねェか」
「っ!やぁ…まっ…ああ!」
送られてくる刺激に反応する身体。
キッドから与えられる刺激は、一般の成人男性からとは明らかに力加減が違う。
強く、しかし痛みは感じられず
女に慣れている手だった。
首筋を舐められたり、時折甘噛みされながら、そのせいで高まる感度に次の刺激は耐えられない。
「!っきゃぁ…」
いきなり胸の突起をキュッと摘まれる。
そしてそのままコロコロと転がされ、快感に身を震わせるアマンダ。
反対の胸にも同様の刺激が加えられる。
「あぁっやめっ…キッドさ……!」
「ハッ、随分な感じようだな。退屈凌ぎにゃ丁度いい」
その挑発的な物言いにも疼いてしまう。
逃れようもない甘美な刺激に耐えられる筈もなく、女の悦びを曝け出していく。
幾千もの敵をなぎ倒して来た男の手によって、非力な女の形のいい胸は加減なく強い力で揉みしだかれ、その快感によって勃ってくる突起は指の腹でグリグリと押し潰されたり転がされたりと男の思う存分に弄ばれる。
抵抗しようにも後ろにいるもう一人の男によって両手は拘束され、アマンダはキッドから与えられる強烈な快感に啼き叫ぶしか術がない。
「あぁ…んん…
…っ!あぁ!まっ…」
「うるせェ」
突起への刺激が終わったかと思うと、キッドは徐にアマンダの胸を掴み、彼女の鎖骨を舐めていた舌が今度は胸の突起へ向かう。
キッドの危険な唇が感度が上がっているその場所に近づけられ、先の快感を知るアマンダは動かない身体だと知りながらも必死に抵抗する。
「ひゃあ!も、もうやめ……あぁぁ…」
先程まで強い刺激を与えられたソコに今度はキッドの柔らかい舌が周り、優しい快感に溺れる。
だがもう片方の胸は相変わらず加減を知らない力で弄ばれているため、強い快感と優しい快感が混ざってアマンダの脳内を侵食する。
お風呂上がりで体温が上がっているのも相まって頭がクラクラするほどの快楽にアマンダは伸ばせそうになる。
(やだっこんな…こんな姿を見られてる…なんて‥)
徐々に湧き上がる快感にアマンダは無理だと思いながらも後ろで拘束しているキラーに助けを求める。
「キラーさん…おねがっ!離してください!」
「…………………」
だが、当然キラーは何も言わずアマンダを拘束している手の力を緩めない。それどころか、自由なもう片方の手でアマンダの肩を掴み、グイっと前に出す。
後ろで拘束されている手も下に引っ張られた所為で背中を強制的に反らされ、仰け反った上体になる。
その所為でキッドから与えられる刺激を少しでも緩和させる為に前の目になって胸への刺激を和らげていたのが、胸をキッドに曝け出す形になってしまい、気を良くしたキッドに更なる刺激を与えられる。
「っ!やぁぁ!こんなっ…キラーさん!」
「安心しろ、キッドはお前を傷つけるような真似はしない、只遊びたいだけだ。余計な抵抗はせず、黙ってキッドに身を委ねていろ。あまり抵抗を続けていると…」
「…っひっ!ああぁ!!」
突然ガリっと鈍い音がして、胸に僅かな痛みが走る。
キッドがアマンダの抵抗を防ごうと胸の突起を噛んだ為だ。
そのまま噛み続けるキッドにアマンダは突起をそのまま引きちぎられる恐怖が走り、いやいやと首を左右に振る。
「……いい顔出来んじゃねェか」
快感からくる生理的な涙で止めてほしいと懇願するアマンダにキッドは至極楽しそうだ。
己の欲を満たすのと同時に彼は自らの与える快感に女が素直に応える姿を見るのが愉快で堪らないらしい。
再び突起に甘い快感が走り、噛むのを止めて舐めて来たキッドにアマンダは何か熱いものが胸の内から込み上げて来て、必然的に下腹部が疼いて来た。
それが何なのか知っているアマンダは目の前の凶悪な男に無理矢理犯されているにも関わらず彼を求めている事に羞恥心を隠せない。
下腹部の更に下に加えられる後の快感を予想して、アマンダは身体を震わせ足が震え始める。
立つこともままならなくなりそうで、一瞬だけだがいっそのことその場に座り込むことで今の快楽から逃れられる事が出来るだろうかと考えそのまま床に座り込もうとする。
だが
「…………っ!あっきゃぁぁ!」
その様子をアマンダより先に気づいたキラーが、アマンダの両脚の間に自らの足を滑り込ませ膝を使って思いっきり上に持ち上げた。
その所為でキッドから与えられる刺激に逃れる術がなくなってしまい、更にキラーがアマンダの両脚の間に足を滑り込ませ膝立ちをしたせいで、彼女の最も感じる部分がキラーの膝によって食い込まれてしまっており、更なる快楽がアマンダを支配する。
少しでも刺激を和らげようとした結果が快感を二倍にしてしまい、アマンダ男二人の完全な食物になってしまっていた。
「あっ……やあぁぁ!!あっあっ…あん!」
下半身の力の鍛えられ方も一般の成人男性とは違い、片足で立っている状態でも全くぐらつくことなくバランスよく立っていられるキラー。
やがてアマンダの身体を持ち上げているその足を前後に動かし、敏感なその部分を刺激する。
もうじきキッドによって弄ばれるであろう場所にキッドが直ぐに遊べれるように程よく濡らしておく必要があったからだ。
……僅かながらにキラーもこの状況を楽しんでいるように見える
案の定アマンダはその刺激に大きく反応して喘ぎ声をあげる。
大の男二人から強烈な刺激を与えられ、アマンダは身体の疼きがどんどん増していく。
(やだ、どうしよう……、このままいったら私…でもか、からだが……)
キラーが下準備として刺激を与えている大事な場所に、キッドの男らしい手で虐められるのを想像し、早いうちに行為を止めさせる必要があるのだが、疼いた身体がそれを拒否し、心とは裏腹にキッドを求めていた。
そして、キッドが低い声で「キラー」と呼ぶ。
その声にキラーはアマンダの身体を支えていた自身の足をゆっくり引き抜いた。
甘い刺激が急になくなり、ホッとしたのも束の間、キッドのアマンダの胸を触っていた手が徐々に下降していく。
そしてアマンダの反応を楽しむように下腹部の周りを人差し指で撫で回す。
その指が下腹部の更に下へ行っては戻り、行っては戻りを繰り返すキッドに、先程キラーによって刺激されていたソコはもうもどかしい刺激に物足りなさを感じていた。
胸に埋めていた顔を上げ、アマンダの切ない表情を愉快そうに眺める彼の目は、完全に獲物を見つけた肉食獣そのものだ。
何千人、何万人もの人間を震撼させたその男の凶悪な笑みをアマンダに向ける。
その理由があった。
「あぁぁ…もうやめ、やめて……」
「ハッ、さっきまで悦に浸ってやがった癖して〝止めて〟だと?
気づいてんだろ?腰揺れてるぜ」
「っ!!?」
キッドの言う通り、アマンダの腰はもどかしそうに揺れていた。
犯されている身でありながら感じている事を男から指摘され、アマンダの女性としてのはしたなさを見せてしまっている事に顔が赤くなる。
無駄な事だがどうしようもなくこの場所から逃げたい一心に狩られキッドから顔を晒すが、それを許さなかったキッドがアマンダの顎を掴み、強制的に自分の方へ向くよう固定する。
顔を背くことすら許されず、面白いものを見るかのような笑みを浮かべるキッドと嫌でも顔を合わせてしまい、もうアマンダの身体は完全にキッドの玩具となってしまっていた。
キッドはそんなアマンダに顔をグッと近づけ、恐怖と期待で困惑するアマンダの表情を眺め、自分の言葉に一々左右される彼女に愉悦を感じながら、彼女の顔を更に歪ますよう言う。
「てめェが本当に〝ヤメテ〟欲しいかどうか、確かめてやろうか」
「っい…や…やめて…やめてください!」
キッドの言葉の意味を一瞬で理解したアマンダはこれからの彼の行為を止めてほしいと懇願するがキッドはそれすらも楽しそうにアマンダの顔を至近距離から見る。
「確かめるだけだ、てめェが正しいなら堂々としてりゃいいじゃねェか。
それとも何か?確かめられたくない理由でもあんのか?」
「っ!そ、それ…は…」
キッドの言う通り、アマンダは自分の身体が今どう言う状態なのか気づいていた。
だからこそ、そんな姿をキッドに見られたくないのだ。
浅ましい、みっともない女
そんな事を思われたくなかった。
また、キッドのこの様子から見ると、もし彼が確かめると言ったその場所が彼の思う通りになっていたとしたら、彼は愉快そうに笑いその場所に胸よりも強い快感を連続で与えてくるだろう。
鍛え上げられたその手で、指で、無茶苦茶に貪られてしまうに違いない。
その時狂わない自信なんて100%なかった。
今までそういった経験のあるアマンダでも、キッドのような強烈な快感を与える者はいなかった。
それは恐らく、今までは快感を相互に与える形となっていた為であり、しかし今回のキッドとの行為はアマンダがただ一方的に与えられるだけだ。
啼くのも、叫ぶのも、快感も激情も全てアマンダだけが与えられている。
しかも、今までなら相手の身体を支えたり、身体を少しズラして快感を避けていたのと違い、今回は拘束されて身動きが取れずダイレクトに快感を与えられてしまっている為、キッドの強い刺激に抵抗なく受け止めるには無理があった。今では顔すら拘束されているのだ。逃げ場などどこにもない。
「今からてめェの拒絶の言葉が本当かどうか確かめてやる、嘘だったら………どうしてやるか」
「やっ!嘘じゃないです!だからっ」
「それを確かめるって言ってんだろうが
……嘘じゃねェのか?」
「あっあっ…ほ、本当です……止めて…ほしいです」
下腹部を未だ優しい手つきでくるくると回っているキッドの手に身体が疼くが、今はその先の狂う快感を防ぎたかった。
「信用できねェな、いいのか?もし嘘なら仕置きとして泣こうが喚こうがぶっ壊れるまで虐め倒してやるが?」
キッドのその言葉にアマンダの顔が青ざめる。
アマンダがどれだけ口で言ってもキッドは初めからアマンダの大事な場所を貪るつもりだったのだ。
少しでも刺激を和らげようと「待って」と制止の声を上げるか
「遅ェ、時間切れだ」
冷たく突っぱねられ、とうとう下腹部を撫でていたキッドの妖しい手は下降していった。
アマンダは最後の望みで後ろにいるキラーに助けを求めるが
「いやぁ……キラーさん!キッドさんを…」
「‥‥‥‥‥」
だがキラーは何も答えない。それは今の彼女にとっては拒否も同然だった。
アマンダの叫びも虚しく、キッドの手が彼女の下着の中に滑り込んでいく。
そして、その場所にたどり着いた。
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