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勝手にワンライ(テーマ:見つめ合う)オリバー
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「オリバー、今からにらめっこ、しませんか?」
「にらめっこって何?」
「にらめっこはオリエンス特有の子供の遊びなんです。向い合って、お互い変な顔を見せ合って、先に笑った方が負けってルールなんです」
「えー!変な顔されても笑っちゃダメなの?無理だよ。俺、絶対笑っちゃう」
「そうです。こーんな顔しても笑ったら負けちゃうんですよ」
(あー、もう!一生勝てないかも!紗姫がぷうって頬膨らませても、変どころか可愛いだけだからね!)
「それでは、始めましょうか。にらめっこしましょう!アップップって言ったら同時に変な顔して下さいね」
「アップップで変な顔すればいいんだね」
「はい、そうです。負けませんからね」
「可愛すぎて、もう負けそうなんだけど…」
「何か言いましたか?」
「何でもないよ。にらめっこしましょう!アップップ~♪」
「あーズルい!フライングじゃないですか!」
「これも作戦のうちだからね♪アップップ~♪」
「プー」
「ププー♪」
「「アッハッハッハッハ」」
「何で紗姫が笑うの」
「オリバーだって、笑ってるじゃないですか」
「だって…今の紗姫の表情おかしかったから」
「オリバーには敵いません」
「「アッハッハッハッハ」」
「俺たちおかしいね」
「おかしいです。でも…」
「どうしたの?」
「オリバーが笑ってくれたなら良かったです」
「俺、そんなに難しい表情してた?」
「はい、こーんな顔してました」
「アハハ!そんなに眉間に皺寄せてないからね」
「いいえ、かなり寄せてましたよ?目の前の書類が震えて逃げ出しちゃうじゃないかって…心配になったくらいです」
「また俺が煮詰まったら、にらめっこしてくれる?」
「はい、今度は負けませんよ!後、フライングは反則にしますからね」
「えー!そこは許してよー!」
「ダメなものはダメです!」
「えーーー!!!」
(紗姫のこういう所を好きになったんだよね)
君はいつでも俺を元気にしてくれる。
眩しい太陽みたいな女の子。
だから、俺は君の前では笑顔でいられるんだ。
何とか時間ギリギリ間に合いました!
見つめ合う=にらめっこ。
ちょっと強引な解釈で、テーマに添えたか不明ですが、お許し下さい。