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コーヒーにはミルクだけ
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うぅ、、、眩しい。
どうやら日の光が窓から入り込んでいるせいで、私は眩しさのあまり目を覚ましてしまった。
まだちゃんと開かない目をなんとか開けて時計を見た。
AM7:36
よかった、、、、まだ間に合う。
今から急いで支度を済ませばいつも乗ってる電車に間に合う。
準備せねば。
隣を見ると、真子が規則正しい寝息を繰り返してる。
はぁー、行くしかないかー、、。
しかし、私の体はそう簡単に動くわけなく、、、。
そうこう言ってられる時間はない、、、。
よし、準備しよう。
そう思ってベットから出ようとした時
「どこいくんや」
後ろから寝ていたはずの真子の声が聞こえた。
どうやら彼も今起きたようだった。
私は真子の方へ顔を向けてみると、目は閉じたままで。
「仕事行かなきゃ」
行きたくなけど行かなきゃいけないのが社会人のルールでして、、、。
せっかく真子もいるのに。二人でまったり過ごしたかったな。
あれ、真子仕事ないのかな?
ふと思い付いた疑問を真子に訪ねようとし、真子の肩にそっと触れて、寝起きの真子を刺激しないように優しく揺さぶる。
「真子?今日仕事は?」
「あるわけないやろ、、、今日土曜日やで」
………。
え?まさかの土曜日?
スマホで曜日を確認すると、SATURDAYと表示されてあった。
なんだ、、、急いで損した。
眉間に皺を寄せている真子。まるで、まだ寝させろと言っているようだ。
私も寝よう。
乱雑にスマホを枕元に起き、真子の方へ体を寄せる。
すると、隣からほれ、と言って私の頭の下に腕でを滑り込ませてきた。
「もう一回寝ようや」
声の聞こえた方に目を向けるともう一度寝ようとしていた。
こうやって改めて真子の顔を見て思うのが、やっぱり真子の顔は整ってると思う。
チャラチャラしてて女の子に目がないテキトーな男だが、人一倍周りをよく見ていて、女慣れしているのか、女の子に対する接し方を見ていると、あ~これは好きになっちゃうかも。と思うことがある。
そんなことを思ってたら突然真子の目が開いた。
「うわっ!、、起きてんじゃん」
真子は何も言わないで、ただジッと私の目を見てくる。
すると片方の空いている手で私の頭を撫ではじめた。
「心配しなや。杏だけや」
そして、額から真子の想いがなんとなく感じ取れた。
彼はそれ以上何も言わず、もう一度眠りについた。