-
再会。
-
あれからユカコをチョッパーの指示で医務室に運びそれからずっと手を握って見守っている。
ユカコはずっとうなされながら
エースの名をうわごとのように言っている。
ルフィは食いもんじゃねぇといってすぐに
甲板へ釣りをしに戻ったので聞いてはいないとはおもうけど。
『....早く目覚ましなさいよ。』
そういってユカコの額のタオルを交換しようとした時、ユカコの目がうっすらと開いた。
『.....マイ?』
『ユカコ!!』
『...ってことはここは麦わらの船ね。......!!エースは!?エースにはもう会ったの!?エースはまだ生きてるの!?』
『ユカコ、落ち着いて。今からアラバスタに向かうところだよ!』
そういうと少し安心したのかユカコの体は力がぬけたかのようにボフリとベッドへと戻る。
『.....よかった。....サッチは救えたよ。』
『!!そっか、頑張ったね。ユカコ。』
そういってユカコの頭を撫でると
今度はうなされることなく静かに寝息を立て始めた。
アタシはそれをしばらく見ていたが、チョッパーが来たので交代してもらって、夜の海を見ようと甲板に足を運んだ。
夜の海はなんだか不気味。
でも、あの夜、ユカコと飲んでいた時は
そんなこと微塵も思わなかった。
それはどんなことがあってもユカコの独特な揺るぎない雰囲気というか、オーラというか、そんな形のない何かがアタシを安心させていてくれたからだとおもう。
けど、さっきのユカコは凄くとりみだしていて
ちょっとしたことでは揺るがないそれがまるで支えを失っているかのような...。
さっきのユカコが言っていたことから推測する。
サッチは助かったはずなのに、原作通り、エースがモビーを飛び出してしまったってところだろうか。
きっとユカコはサッチを助ければ
エースはモビーを離れることはないし、エースがモビーを離れなければ処刑までいかないと考えていたのだろう。
だが、その考えが外れて、エースにも置いて行かれてあせっていると。
考えが甘かったようだ。
『....起きたら説教だね。』
ボソリと呟くアタシ。
「レディーがそんな物騒なことを口にちゃダメだぜ?」
ふわりとタバコの匂いと体温が背中から感じる。
『...サンジ。』
「友達、目覚めたんだってな。傍にいなくていいのか?」
『また眠っちゃったからチョッパーに任せたの。』
そっか。そういってサンジはギュッとアタシを抱きしめる。
「...さぁ、昼間は暑いとはいえ、夜は冷える。部屋に戻ろうぜ?」
ちゅっ....っとサンジはアタシのほっぺにキスをすると先に1人で部屋にはいっていった。
『.....もぅっ、女ったらしっ/////』
なーんてまんざらでもないアタシを置いて。
その肩には厚手のブランケットがかけられていた。
.....To be continue.