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不安と焦り。
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目が覚めるとそこには青い鼻のトナカイがいた。
「お前!目が覚めたんだな!!よかった!!」
そういって椅子から飛び降り、マイを呼んでくる!といって部屋から出ていった。
あのトナカイはチョッパーだ。
だとすると、ここは麦わら海賊団ね。
そういえば、この間敵船でマイの手配書かあったっけ。
薬品の匂いが漂うここは医務室だろうか?
私は随分医務室にお世話になりっぱなしだ。
ため息を付きながら起き上がると
顔半分を覆うように手をついた。
____エース。
結局あのあと、私は海に落ちたあと気を失い、エースを追いかけることができなかった。
でもこうして生きているということは
やっぱり私は悪魔の実を食べたにもかかわらず
カナヅチにはなっていないとうこと。
この力を早く使いこなせるようにならなきゃ。
はやくエースを見つけなきゃ。
私はベッドから降りるとまだふらつく足に
力を入れてドアまで歩く。
そしてドアノブを掴もうとしたら、反対にひらいた。
『.....な、なにしてんの!!』
そこには驚いた顔のマイがいて
その顔はすぐに怒りに変わった。
『アンタね!病人が勝手に出歩いていいと思ってんの!?』
そういって、私の手をとりベッドへ戻そうとするが私はそれに抵抗する。
『エースを、さがさなきゃっ!』
『アンタ、そんな体でなにいってんの!』
『エースの近くにいないと!』
『アンタがエースを凄く大事なのはよく分かってる。けどね、アンタが途中て倒れたら意味が無いのよ。それに、ユカコを心配してるアタシの気持ちはどうなるの?』
そういって私の手を両手て包み込むマイ。
その久々の親友の真剣な目と手から伝わる心地いい体温に私は冷静さを徐々に取り戻していく。
『....ご、めん。ごめんねっ、私!!』
『大丈夫よ。エースはまだアラバスタだから。まだ手はあるよ。』
そういって泣く私をマイは抱きしめて、落ち着かせるように頭を撫でてくれた。
『....久しぶり。元気だった?』
『今更ね。いつものアンタ程じゃないけど元気よ。』
2人は顔を見合わせて笑った。
しばらくすると、医務室には麦わらのメンツが揃っていた。
まず、私の治療をしてくれたチョッパー。
ありがとうとお礼を言うと小さく小躍りをし始めた。
何この可愛い生き物。
ナミはサラリと自己紹介すると、マイからきいてるわよ~!あとでお茶でもしながら恋バナしましょ♪とニッコリ笑う。
あぁ、笑顔が素敵です。
ゾロは欠伸をしながら、挨拶をする。
それをみたサンジに怒られて
口論が始まる。
と、ナミに2人とも殴られて退室。
ウソップはそれを見て笑いを堪えながら
拳を掲げて俺はキャプテンウソップ!偉大なる海の男だキラーンとか冗談をいっている。
それを間に受けてルフィが船長は俺だ!っていって!俺、ルフィ!宜しくなとエースを思わせる様な笑顔を私にむける。
最後に、私はビビです。とニコリと笑うビビは
海図を取り出し、今ここら辺です。と説明してくれた。
アラバスタに行く前に、服を買わなきゃいけないらしく、今から4日後に上陸するらしい。
たしか、そこでエースと会うはず。
そこで、会わなきゃ行けない人がいると言うと
ルフィが乗ってけよ!って言ってくれたから甘えることにした。
私はグッと拳に力を入れて、海図をみる。
その姿をマイは少し心配そうに見ていた。
....To be continue.