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エースの元へ。
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ルフィと強敵と戦いながらも前に進む。
ルフィといるおかげでまだ、私が能力者とはバレていない。
エースは自分の実の親がゴール・D・ロジャーと
センゴクに公表され、苦しそうに顔を歪め下に俯いている。
エースの所まであと少し。
早く、あの苦しみから救ってあげたい。
ルフィも同じなのだろう、私と同じく走るスピードがあがる。
先ほど、処刑台されそうになった所をクロコダイルが阻止した。
だが、次またいつエースの処刑が始まるか分からない今、私は焦っていた。
サッチを助けても、エースは黒ひげを追った。
その結果、原作通りに事が進んでいるが、
私や、マイがこの世界に来たことで何かのズレが生じ、どこかで物語が原作とは違う方向に進んでいるかもしれないと考えている今、エースがいつ処刑されるか、わからない。
早く、早くエースのもとへ....。
前に進もうにも、それを阻止しようとする海軍がうっとおしい。
ふと、エースの首目掛けてまた刃が振り落とされる。
「エーースーー!!」
となりのルフィが叫ぶ。
「やめろおおおおおおおおっ!!!!」
ルフィの、無意識の覇王色の覇気が発動される。
その覇気をうけて、今エースの首を落とそうとしていた処刑人が倒れ込む。
エースは心当たりがあるのか、びっくりしている。
隣でみていた私はさっきから鳥肌が止まらないが
そんなことを気にしている場合じゃない。
革命軍の人が作ってくれた一本道を
ルフィと一気に駆け上がる。
しかし、それを阻むガープさん。
「ユカコ!!先にいけ!!!」
ルフィから鍵を預かり、ルフィに気がいっているガープさんをひらりとかわすことに成功した私は一足先にエースに抱きついた。
『...エース。』
「ユカコ....。ぉまえは!!なんで、俺なんかのために、無茶ばっかりしやがる!!それに、俺は、鬼の子だ。....ほっとけよ。」
やっと再会できて早々、怒鳴るエースに
ムッとする私。
さっきも帰れって言われるし。
「逃げれると思うなっ!!!!」
隣でそれをみていたセンゴクが能力を使い
大きな金の大仏みたいになる。
「ユカコ!!逃げろっ!!!」
『いやだってばっ!!!
もう、エースはなんでこんなに過保護なの!?
自分は危険なことばっかりして、私にはエースを守らせてくれないの!?第一に鬼の子とかどーでもいいわ!!エースはエースでしょ!?』
エースはハッとして、私を見つめる。
「こんな俺でも、鬼の子でも好きでいてくれるのか?」
『言ったでしょ。エースはエースなの。私にはそれ以下もそれ以上もないの!』ニコッ
「....。そっ、か。」
それに少しホットした表情を浮かべるエース。
「エーースーーー!!!ユカコーーー!!!」
ガープさんを倒して追いついたルフィが
咄嗟に風船になって私たちを守る。
「でも!!!守るって、お前な!俺は男で、お前は女だぞ!?
今ならまだ、間に合うかもしれねぇ、ユカコ帰....んんっ!?////」
『...んっ、』
うるさい聞き分けのないエースの口を私の唇で塞ぎ。
その隙にエースの後ろのてを握る。
「いかん!!!」
センゴクさんが焦る声が聞こえる。
そう、私の手の中には_____。
「処刑台ごと吹きとばせーーーーー!!!!」
「お、おまっ////こんな時にっ////」
『エース、大好きよ。』
その言葉と同時に砲弾が降り注いだ。
「「「エーースーーー!!!」」」
真っ赤な炎の外から、兄弟達がエースを呼ぶ声が聞こえる。
「海楼石の手錠を付けられた火拳は生身同然だ!!!!」
_____炎の中私の目の前に、浮かび上がるのは、大好きなパパの刺青。
「...お前は昔っからそうさ、、ルフィ。俺の言うこともろくに聞かねぇで、無茶ばっかり、しやがって!!」
ルフィは嬉しそうに笑っている。
『エーーースーーーー!!!』
私はエースの逞しい首に手を回す。
「お前は、キスしながら手錠外すとか、どこで覚えたんだよ。お前も、ルフィと同じで、無茶ばっかりしやがって。」
『えへへ~、映画かな?』
ハァ、とため息を付きながら私を姫抱きにする。
「仕返しだ。」
『え、っちょ!舌いれは、ハードルッ....んんんっ//////』
燃え盛る炎の中で、炎よりも熱いキスを交わした。
.....To be continue.