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~プロローグ~後編
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『あー変なのに絡まれちゃったよ…。』
家につき部屋のベッドの上に寝転びながら無理やり握らされたペンダントを眺めた。
“これはあなたを守るペンダントです…”
ふと占い師の言葉が脳裏をよぎった。
『いやいや、ペンダントで身が守れるわけないじゃん!
まーでもデザインとかは可愛いから付けといたらオシャレかも!』
そんな軽い気持ちでつけることにした。
次の朝それをつけて学校に行くことにした。
ただ友達に見せたかったのだ。
『おはよう!』
「あ、つきよおっはよー!」
この子は朝陽わたしの親友である。
「ん?つきよなにその可愛いの!」
朝陽はわたしがつけてるペンダントに反応をしめした。
『あーこれ?昨日変な占い師にもらったの。』
「それ大丈夫なの?!怪しくない?!」
『なんかこれが、わたしの身を守ってくれるらしい。』
そんなことあるわけないと二人で笑いあっていた。
あんなことが起きるとも知らずに…
特に変わったことがない学校生活を終える帰りのホームルームで先生がこんなことを言っていた。
【最近このへんで変質者が出てるので気をつけるように。】
わたしなんかに来るとも思えないのでわたしは気にもとめないでおこうと思った。
今日は部活もないし朝陽は塾でもう帰ってしまったので1人で帰ることになっている。
下駄箱で靴を履き替え学校をあとにした。
いつものなんてことのない道を通って帰っていたはずなのに後ろから誰かにつけられてる気がした。
わたしは道を変え少し早歩きで振り切ろうとしたが、まだついてきている。
いくら振り切ろうとしてもついてくるので意を決して振り向くことにした。
『誰なんですか!!』
振り返った瞬間にその人はもう背後まで近寄っていた。
『?!』
驚いた瞬間ハンカチで口を塞がれそうになった。
『や、やめ、やめてく、やめてください。』
案の定口を塞がれた。
ハンカチには薬品が染み込んであったのだろうか意識が朦朧としてきた。
もう少てで気を失うと思った時ペンダントが光ったのが分かった。
わたしはそのまま意識を失った。
意識を取り戻したときあたりは見慣れない風景に変わっていた。
『ここ…どこだろう。』
さっきの変な人はいなくなっていた。
『一応、助かったのかな…?』
ふと、わたしの耳には聞き覚えのない声が聞こえてきた。
《大丈夫か!》
そこには見知らぬ男が立っていた。
………to be continue