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「沙里さん…!どうしたんですか…!?」
「ねぇ…律人君、私の奥…疼いて仕方ないの…慰めて?」
一体、何が起きているのだろう?
これまでの経緯を思い出そうとするけど、どうしても思い出せない。
俺と同じ会社に務める、沙里さん。
美人で人当たりがよくて、仕事もできて…憧れの先輩だ。
その彼女は今、どういう訳か俺の部屋で俺を押し倒していた。
乱れたカッターシャツからパステルブルーのブラが見え、豊満な胸が谷間を作っている。
スカートは脱ぎ捨てられ、濡れた下着を惜しみも無く俺に晒していた。
「っ…沙里さん、彼氏、いるんじゃ…」
「なぁに?賢哉のこと?いいのよ…あいつ、どうせ他の女と楽しんでるわよ今頃。」
「え!?それって、」
素っ頓狂な声を上げた俺の唇に、細い人差し指が当てられる。
彼女は妖艶に誘う顔をして、柔らかく微笑んだ。
「しー。もういいの…だから、慰めて?」
「…!」
憧れの人が、俺を求めてる…。
断る理由なんて…あるはずがない。
(俺、本当にこのまま…!?)
ドクン…
心臓が肋骨の中でうるさく暴れ始める。
血流が下半身に集中し、熱塊がズボンの中で主張し出した。
「私が相手じゃ、嫌?」
「!!…いえ、嫌じゃないです…!」
沙里さんの切ない声を聴き、遂に理性が欲望に負かされてしまった。
金属のように鋭い音を立て、理性が粉々に砕かれてゆく。
俺はベッドから起き上がり、素早く沙里さんと立場を逆転させた。
今度は彼女が押し倒され、俺を見上げる。
「律人君…」
熱っぽい目で見つめられ、バカみたいに全身の神経が沸騰する。
「沙里さん、すげー綺麗です…!」
荒々しくブラをたくし上げ、間髪入れずに両手で胸を包み込む。
清楚な容貌からは想像もつかないたわわな乳房。
有り余る果実を揉みしだき、赤ん坊のようにしゃぶりついた。
じゅぱっ、じゅる…
音を立てて甘美な肌を味わっていると、沙里さんが俺の髪に手を伸ばす。
頭をしなやかな手つきで優しく撫でられ、俺はなんだか…凄く安心した。
(俺を受け入れてくれてるんだ…)
胸にじわじわと染み渡る幸福感。
柔らかくて温かい沙里さんの胸に顔を埋め、深く息を吸い込む。
すると、花の香りのボディークリームが鼻腔を擽った。
頭の中に楽園のお花畑が浮かび、思わず口元が緩んでしまう。
「はぁ…沙里さん……って、え?」
性急に、沙里さんの股に伸ばした右手。
拙い動きで下着をずらし、薄い下草を掻き分けたのだけど…
探り当てた秘裂から何か―――ゴム製の紐が垂れていて、それに触れた俺は驚いて顔を上げた。
「これ、もしかして…。」
体を起こして沙里さんに尋ねると、彼女は顔を赤らめて目線を逸らす。
紐は下着に挟まっていたらしいリモコンのような物に繋がっていて、俺はそのリモコンを手に取った。
「引っ張っても…?」
…コクリ、と彼女が頷いたので、俺は紐を握り締める。
恐る恐る…ゆっくり引き抜くと、愛液に塗れた楕円形のローターがニュルっと飛び出した。
「んっ…」
「おわっ、……!」
シーツの上を跳ね回るピンク色を眺め、精子みたいな形してんな…なんて茶化してみる。
「もしかして、ずっと入れてたんですか?」
「…寂しい気持ちを紛らわそうと思ったの。」
「沙里さん…こんなもの使わなくても、これからは俺が相手をしてあげますよ。」
沙里さんが以外にもエッチだったことに驚きつつ、感じたことのない興奮が体を侵食してゆく。
急かされるままにローターの電源を切り、俺は彼女の両脚を肩に乗せてホールドした。
目と鼻の先には、熱気と湿気が籠り、雌の匂いがする花弁。
そっと秘裂へ舌を伸ばし、垂れた蜜を絡めとった。
「んっ…はぁ、律人君…」
ピクッと沙里さんの体が跳ね、真っ赤なルージュで彩られた唇から吐息が漏れる。
パクパクと蠢くナカから蜜が更に溢れ出してきて、俺は夢中で花弁を舐り、蜜壺に指を挿し込んで掻き回した。
洪水状態のナカはとても熱く、締まりが良くて肉壁が指に絡みついてくるようだった。
ここに俺が…
そう考えるだけで体が火照り、指を二本に増やしてザラついた部分を強く引っ掻く。
唇で硬く勃起した秘豆を包み込んで、舌でコリコリと蹂躙した。
「ひゃあッ!あ、んぁ、あ…あんっ!」
肩の上で跳ねる脚が宙を蹴る。
高い嬌声が耳を侵し、思考力を低下させてゆく。
「あ、ダメ…イっちゃ、あ、イく……ッ!」
沙里さんが髪を振り乱し、内壁が俺の指を何度も締め付ける。
腰がガクッと波打って、甲高い嬌声を部屋に響かせた。
「ああっ――――!」
天使が堕ちたような声に誘われて、沙里さんの顔を見る。
そしたら彼女も俺を見ていて、熱の籠った視線を送られていた。
腹の中で滾る欲望…その出口はただ一つ。
彼女の脚を肩から下ろし、静かに横たえる。
「沙里さん、俺、もう限界で…!」
「私も、早く律人君が欲しい…」
発情期の動物のように呼吸が荒く、深くなってゆく。
ベルトの金具をガチャガチャと乱雑に外して、窮屈だったズボンと下着を脱ぎ捨てる。
俺のムスコは自分至上最高レベルの勃ちっぷりで、下着から解放された瞬間、ブルンッ!と臍にくっつきそうな勢いで飛び出した。
先走りには白濁も微妙に混ざっていて、自分の興奮度をそのまま表していた。
「沙里さん…っ」
我慢ならずに彼女の股を割り、ラビアに幹を擦り付ける。
まだ挿入したわけじゃないのに陰茎は更に硬く成長した。
内部から溢れた蜜が幹を濡らし、ヌチヌチとした水音が次第に大きくなる。
「はぁ…もう、挿れます…!」
「ん、来て…っ」
蜜口を捉えた亀頭が、蕩けた蜜壺に呑み込まれる。
(う、やばい…!)
ゆっくり挿れようと思っていたのに、体が言う事を聞かない。
想像以上に熱い媚肉が意志を放棄させ、頭が白く飛ぶ。
ズブズブとあっという間に全てが埋まり、奥のコリコリした部分に亀頭がぶつかった。
「あ、アぁ!あん、あ、ぁあ…!」
もっていかれる…!
本能的にそう思った。
いや、思わずにはいられなかった。
沙里さんの蜜壺は柔軟性があって、細かい襞が陰茎に絡んで恐ろしい程の快楽を生み出す。
まるで食べられているようだ。
「く、沙里さん…っ、」
「んァ…は、あ、あ…律人君の、すごい…大き、」
キャパオーバーな快楽に俺の頭は爆発寸前。
容赦なく背筋を駆け上がる稲妻が、目の奥でバチバチと火花を散らす。
節操の無い獣のように腰を振り、肉筒を高速で行き来した。
パンパンと肌がぶつかる音、ベッドがギシギシと軋む音。
そんな雑音よりも耳に入るのは、粘着質な水が掻き混ぜられる音。
「あ…、あ、ア…ぁ、あん!」
そこに沙里さんの嬌声が加わって、気分は高揚の一途を辿る。
「沙里さん…、気持ちいいですか…?」
食いぎみに尋ねてみると、彼女は俺の陰茎を締め付けて答えてくれた。
汗の浮いた顔で頷き、俺の首に抱き付く。
「はぁっ、キモチ、いい…っ、もっと…!律人…」
(よ、呼び捨て…!やべぇ、可愛い…)
耳元で囁かれ、あっさり煽られた俺は彼女を抱き締めて律動を速める。
奥へ、奥へ。
うねるナカを蹂躙し、俺の形に広がった媚肉をいたぶる。
最奥を撃ち、沙里さんがいい反応をした部分をカリで弄んだ。
押し入る陰茎に掻き出された蜜がシーツにシミを作り、律動で豊かな胸が重みのある動きで四方八方に揺れる。
胸の頂が俺の肌を掠め、口元がついつい弛んでしまう。
「んん、あ!また、イく…!」
「はッ…俺も、そろそろ、」
沙里さんの胸をがっしり掴み、指で硬い先端を摘まんだりいじったり。
強烈な射精感が湧き出して、ピストンの速さを緩くした。
代わりに一撃を重くし、奥に当たる子宮口をズン!と押し上げるように突く。
じゅぷっ、ヌルッ…にゅぷっ…バチンッ
「ああぁ…!ん、ああ、ぁ…いっ!」
「ぅ、…!」
先に達してしまった沙里さんの蜜壺が、激しく痙攣する。
キュウキュウ俺を搾り込んで、離さないようにキツい抱擁をかましてくる。
トロトロな壁が蠢き、俺の吐精を促した。
「俺も、イきます…っ」
「中…出して!」
「沙里さん…!!」
迎え入れられた奥で亀頭が膨張し、最奥の壁と情熱的なキスをする。
脈打った陰茎の中を白濁が通り、快感のままに飛沫を放出して背筋を戦慄させた。
「は……く、」
長い射精を終え、粘膜を汚した白濁を塗り込むように腰を揺らす。
彼女も自ら腰をくねらせ、俺と一緒に余韻を味わった。
蕩けたナカは最高に具合が良くて、ずっと溺れていたいと思えた。
「…沙里さん…俺、ずっと好きだったんです…。沙里さんは俺の事、好きですか?」
俺は彼女に訊きながら、心の中でどっしりと構えた。
だって、俺を選んで押し倒すぐらいなんだから…。
訊くまでも無いよなって。
俺を真っ直ぐ見つめた沙里さんは、フワリと微笑んで唇の端を上げた。
答えはもちろん…
「…ふふ。教えてあげない―――――」
「ええええ!!…って、あれ?」
バッ、と飛び起きた俺は慌てて周りを見渡した。
いつもと変わらない、俺の職場……
だけど人は全然いない。
暫く呆然としながら、股間に感じた違和感。
「律人君…?どうしたの大きな声出して?」
「あっ、沙里さん…!い、いや、何でもないです!」
現状を理解し始めた時、俺の声を聞きつけた沙里さんが俺の元に来て、心配そうに話しかけてくれる。
オフィスの時計は現在午後9時。
どうやら俺は残業中に寝てしまっていたようだ。
…おまけにエロい夢を見て。
夢で勃起なんて知られたら困るので、俺は体と机の距離をギリギリまで縮めた。
「そう。律人君も残業?」
「あ、はい…そうなんです。」
「大変だね。私は今終わったから、先に帰るね。」
「は、はい!お疲れ様です。」
「お疲れ。」
爽やかな笑顔で俺に手を振り、背を向けて去っていく沙里さん。
彼女のスカートの横部分が妙に膨れていたのは、きっと気のせいだろうーーーーー