-
↓
-
俺達オスは今、交尾の時期で相手探しに奔走している最中だ。
交尾は命懸けの行事であり、皆もちろんメスに食べられたくないので、大人しそうな子を見つけようと必死になっていた。
迷い込んでしまった向日葵畑を歩き回り、疲れて休んでいた時…俺は運命的な出会いをしてしまったのだ。
「可愛いなぁ…」
地面に座る俺の視線の先には、一人の女の子。
向日葵の黄色い花びらに手を引っ掛けて、餌となる虫を気長に待っている。
アオリで彼女を見上げれば、高く蒼い空に心が吸われそうな気になった。
(あの子なら、大丈夫そうだな。)
産卵を控えたメスは気性が荒くて常にイライラしているのだけど、彼女はほわほわとした空気を纏っていて襲っても安全そうだ。
「よし…」
あの子に決めた…!
俺は意気込んで長い茎を上り、彼女の下からそっと近付く。
(バレてないな…)
静かにそっと背後を取った俺は、彼女の体に腕を回して近くの葉まで引きずり下ろした。
「きゃっ!?」
悲鳴を上げた彼女と縺れ合うように倒れ、葉っぱの上で彼女に覆いかぶさる。
「あ、あなたは…!?」
「いいでしょそーいうのは。話すよりもっと手軽な方法で仲良くなろうよ。」
「え、あのっ…!」
戸惑う彼女は俺を見上げ、動揺で大きな瞳を揺らす。
その仕草まで可愛くて…加虐心をそそられた。
「いや…っ!あ、やめてっ!!きゃあ!?」
怯えて暴れる彼女を押さえつけ、薄い生地のワンピースを簡単に剥ぐ。
タプタプと揺れるたわわな乳房に手を這わせ、主張を始めた頂を摘んでやると、彼女の口から小さな嬌声が聴こえた。
「いい体してんじゃん。」
彼女の頭の先からつま先まで舐め回すように眺めていると、とても美味しそうで涎が垂れそうだ。
引き攣った顔をした彼女は、お腹の括れを軋ませて俺への抵抗を始める。
「やめてください…!お願い、助けてっ…!」
「無理無理。せっかく見つけたのに逃がすなんてもったいない。」
掴んだ彼女の両手を頭の上で固定して、淫靡に揺れる胸にしゃぶりつく。
ジュパッ、ジュル…
音を立てて柔肉を味わい、時折甘噛みして彼女の漏らす声に聴き入る。
痛いのか気持ちいいのか…痛くて気持ちいいのかと考えていると楽しくて仕方がない。
「うお、もうトロトロじゃねーか…淫乱だなお前。」
いとも簡単に暴けた秘裂は既に洪水状態で、パクパクと別の生き物のように蠢いていた。
ツプリ、と入れた指を奥へ誘い込む柔壁の動きと圧迫感。
犯した時のことを想像すると下半身が熱くなり、ムクムクと陰茎が勃起して重い亀頭が持ち上がる。
「あ…ひぃッ!?」
指を三本に増やして中を蹂躙していると、ある一点を擦った瞬間に彼女の体が跳ねた。
肉壁が俺の指を銜えて離してくれない。
「ここが良いんだ?」
秘豆の裏の、ザラザラした箇所。
そこをグリグリと抉りながら彼女に語りかけた。
彼女は否定するように首を横に振っているけど、口からは高い嬌声が漏れてるし、肉壁はさっきからうねって指を美味しそうに締め付けてる。
「や、やめ…、何か、きちゃうっ、…!」
背中を反らして激しく喘ぎ、彼女の脚がピンと伸びる。
腰が卑猥に揺れたかと思うと、透明な液体が尿道から噴出された。
「あぁあ!」
「うげ…」
プシュゥウ―――…!
生温かい潮が俺の体にビチャビチャとかかり、俺が指を抜いた後も少しずつ潮を流し続ける彼女。
大きな水溜まりは葉脈の上を伝い、葉の先端から雫のように滴り落ちた。
「ぁ、ぁ…は、あん…」
「もしかしてイっちゃったの?感度がいいんだねぇ。」
彼女の蕩け切った顔が火照り、目には薄い涙の膜が張っていた。
小刻みに痙攣する彼女の体を抱き締め、俺はガチガチに硬くなった肉棒を蜜口に擦り付ける。
粘着質な愛液が肉棒に絡みつき、まだナカに入っていないのに気持ちがよかった。
「アッ、ああ、あ!」
「俺のおちんぽもうビチョビチョだよ…本当にエッチな体してんなぁ。」
肥大した秘豆に幹を押し付けながら、熱気の篭った股間を何度も行き来する。
愛液で滑りがよくなった頃に蜜口を探り当て、亀頭をナカにズプズプと挿入した。
「ひ、ぁああ…!あんっ!」
「ク…喰われてるみたいでやべぇ…っ」
濡れた柔壁、肉棒に絡みつく無数の襞…至上の締め付けが生み出す圧力、何もかもが予想を遥かに上回る快楽だった。
達したばかりの肉筒は痙攣して俺を迎え入れ、奥に辿り着くとキュウキュウと肉棒に吸い付いてくる。
コリコリと子宮口を亀頭で押し、それに伴って蠢く肉壁を楽しんだ。
「最高だぜこのナカ…そんなに可愛い声で喘いじゃって、気持ちよさそうだねー。」
「アん、あぁ…っ、あ、」
ゆっくりと律動を始め、膨らんだカリを入口まで引き抜いては奥を貫いた。
規則的な水音が脳内で反響する。
「ン…あ…」
「何?もしかして足りないの?」
「あん……ち、ちが、う…」
彼女が不満そうな声を出したので尋ねてみると、視線を逸らして否定された。
言っときながら自信の無さそうな反応に、彼女の本心は言葉と真逆なのだろうと思った。
「…へぇー。」
(ちょっくら遊んでやろうっと。)
ピストンを更に遅くして、浅い出し入れを繰り返す。
溢れる蜜を掻き回すように、じれったい快感を与えて彼女の顔を盗み見た。
「ははっ…もっと欲しいって顔してるじゃん」
「ぅ…ああっ、違う…!」
「あっそ。じゃあいいや。」
なかなか強情な彼女に白けた顔をして、肉棒を引き抜くフリをする。
すると彼女は咄嗟に俺の腕を掴み、肉筒を締めて陰茎を搾り込んできた。
…危うく限界突破するところだった…。
「ちょっ、わかったわかった、」
「っ…お願い、します……」
「はいはい」
潤んだ目で見つめられて燃え上がった俺は、彼女の脚を両脇に抱えて奥を突いた。
充血して皮の剥けた肉芽を抓み、爪先で擦ったり押し潰したり…好き勝手に遊ばせてもらう。
「ひゃあっ…!あっ、ああ!」
グチュ、パチュ…
パンパンと肌がぶつかり、蕩けた蜜壷から蜜が溢れ出る。
入口まで引き抜けばナカが寂しそうに蠢いて俺を引き止めるし、埋めればもっと奥まで欲しがるように蜜が絡みついた。
このまま昇天しちゃうんじゃないかってぐらい快感が止まらない。
「はぁ、ナカ、すごくキュウキュウしてるね…?」
「イヤ…言っちゃ、あんっ!」
激しい律動を繰り出しながら肉芽を弄び、淫らに誘う乳房を吸う。
しとどに濡れた蜜口が不規則に陰茎を食み、柔らかな肉壁が波打ち始めた。
俺自身も下半身の熱がドロドロに溶け出しそうで、本能的に亀頭を子宮口に押し付けてしまう。
「ん、出すから、ちゃんと受け止めるんだよ…?」
「っ……!!」
俺が耳元で囁いてやると、彼女のつま先がピンと伸びる。
先に達してしまった彼女の後を追うように、痙攣するナカに深く陰茎を突き立てた。
子宮口が亀頭に吸い付き、白濁を搾るように陰茎を搾る。
「は…っ…!」
「ああ、―――!」
背筋がゾクゾクと戦慄き、ナカに一滴残らず欲望を流し込んだ直後…目の奥が眩む程の余韻に浸っていた最中だった。
「ぐぁっ……!?」
夢見心地で桃源郷に居座っていた俺を襲ったのは、首筋に感じた痛みとそこから溢れる生温かい何か。
驚いて目を見開くと、大きな口で俺の首に噛みついた彼女の顔がかろうじで視界の端に映った。
(な、なに…!?)
体の中から軋むような音がして、俺の首の肉が引き千切られる。
血飛沫が飛び散り、焼けるような痛みに全身が震えて視界が回る。
「ははっ、あんた、単純すぎでしょバッカみたい。結局あんたは私たちの餌なのよ。」
さっきまで嬌声ばかり響かせていた彼女が貼り付けの笑みを浮かべ、俺の顔を覗き込んだ。
「あ…ぐ、ぅ……」
「良いザマじゃない…ぬけぬけと私の演技に引っかかってくれて助かったわ。でも、あんたみたいにメスを嘗め切った自分勝手な男にはお仕置きね…?」
(まさか、そんな…大丈夫だと、思ったのに…)
血の気が引いて体を痙攣させる俺を嘲笑い、彼女の牙が迫る。
彼女の潮が伝っていた葉には、俺の血潮が代わりに流れて葉先から地面に滴り落ちた。
緩やかな風が向日葵畑に吹き、ガサガサと平和な音に世界が包まれる。
意識を失う数秒前、見上げた高く蒼い空に、俺の心は吸われたんだ――――