-
花に華を《Stellar Plates》you
-
バスルームでれいちゃんが
手のひらに石鹸をつけて
身体中を丁寧に洗ってくれたものだから。
ふわふわ、くらくらで
すっかりのぼせて、先に上がった。
………あんなこと………
恥ずかしすぎる///。
でも恥ずかしいを越えて
最後は子供になった気分。
「沙良、だいじょうぶ?
お水、ちゃんと飲んだ?
いちおう、ここに置くね」
「ありがとう」
れいちゃんがするり、と
ベッドに潜り込んできて
背中にぴったり、くっついてくる。
れいちゃんのお腹とわたしの背中。
子供の頃を思い出す。
あったかい。
ふたりとも子供だったなぁ。
「ふふ。カメみたいだねぇ、れいちゃん?」
れいちゃんが静かに笑う。
「なんで、かめ?」
……大人の声で返された。
れいちゃんのほうに向こうとしたら
「も、すこしそのままで居て」
「?」
「…さわって、いい?」
「え、う、ん///」
ダメとか言えない。
れいちゃんの大きい手のひらが
ゆっくり滑ってきて胸をマッサージ…、
マッサージ、じゃない///
なぜなら直接触ってるから。
すぐに先が…、
かたくなったのが自分でもわかる。
恥ずかしい。
顔、後ろ向きでよかった………。
顔が熱い。
でもれいちゃんはそんなの無視して
同じペースでゆっくり、やわらかく撫でてる。
………。
………。
れいちゃんの、片手の動きは変わらないのに
わたしの感じ方が変わる。
胸からじんわりと
ぞくぞくする感じが
だんだん全身に広がっていく。
ど、どうしよう。
れいちゃんは動かないで
静かにそうしているだけなのに。
わたしの息が…乱れてくる。
普通にしていようと思うけれど
そんなの、無理で。
口が、開いてしまう。
「………っ、ぁ………………」
声が漏れた。
れいちゃんはなにも言わない。
がまん、できなくなってくる。
静かな部屋に自分だけの荒い息が響いて
もうダメ、恥ずかしい。
もどかしくて気持ちよくて
じれったくて
なにか、もっと欲しくて
だんだん強く感じてきて
れいちゃんが後ろから、
耳のところで囁く。
「沙良、いま感じてる、の?」
耳に熱い息が、かかって。
それでまた声が漏れてしまう。
痺れるような気持ち良さが
胸から全身に波のように広がって
………濡れてきてるのが自分でもわかる。
でも。れいちゃんは動きを変えない。
「あ、ぁ………んっ…」
「沙良、可愛い声だね」
「んっ、、 あっ」
だめもう
声が押さえられない。
なにかが来そうで、思わず身をよじる。
でもれいちゃんの腕で
優しく強く身体を固定されてる。
「………胸、これだけで、イキそう?」
「れ、ちゃ………も、や。やめて………あっ、」
「どうして?
………気持ちよくなって…」
「だ、って変になっちゃ、う」
「いいよ。なってみて」
………………!
「ね、沙良。腰、揺れてきた…よ…」
後ろから耳に唇をつけて
そう囁かれた瞬間
頭がまったしろに。イキ、そうに…なった。
すっ、と手がとまる。
「まだ………ちょっと待って沙良
ほんとにずっと、寂しくて会いたかったから」
下着の中に指が滑り込んでくる。
…くちゅ、って……恥ずかしい音がした………。
「っ、は」
れいちゃんの、のどがごくり、と動く。
「もう、す…ごい、濡れてる………」
「や」
音をたてて、
そこをそっと擦りながら
少しずつ中に指を入れる、のを
すごく恥ずかしいのに、
わたしは受け入れてる。
溶けてしまいそう。
そうされながら、
耳を甘く噛まれて………「あいしてる」と
聞こえた瞬間
もうなにもわからなくなった。