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花に華を《 降水確率100% 》you
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夜中の3時にお風呂にはいってる。
外は雨と風。
「沙良、あったかいね」
「うん」
「いろいろ、ごめん」
「れいちゃん、あやまらないで」
沈黙の後、
「…………紗也と、話してたの?」
れいちゃんが感情を抑えたように
平気そうに聞く。
かえって心配が滲み出ていて
申し訳なくおもう。
そうですよね…冷静に考えれば
真っ暗な家で
昔、死んだ姉と会話してるとか
圧倒的に不安な独り言、ですよね。
「ごめんね多分、よっぱらいだったの」
「そ、か」
一瞬の寂しそうな表情に
嘘は、見抜かれていると知る。
でもうまく説明する自信はない。
すぐに笑顔をとりもどし、れいちゃんは
手で石鹸を泡立てて
洗ってくれる。けど。
…その洗いかたは…
「……っ、れいちゃん、それ洗って…る?」
「うん…」にっこり。
たちまち胸の先が硬く尖って
恥ずかしい…
「かたくなった…」
///…言わないで…
「ん……っ」
「ね。沙良、
…どこも…ここも、…こっちも
ほかのひとに触らせないで」
「ぅ、……ん」
「気持ちい、い?」
「ぅ、ん……ぁっ、」
耳にれいちゃんの息がかかると
身体が…抑えてもふるえてしまう。
だんだん
気持ちよくて頭がぼぅっとしてくる。
そして、もう
全身がきもちいい。
「ぁ、あ、ぁぁんっ」
「その声…それ、すき……」
くちゅ、っと耳に舌を入れられた瞬間、
いってしまいそうになる。
「まだだよ?沙良」
今度は、左の胸を触りながら
右手が下に下りてゆく。
でも…撫でたり、もどったり、
震えてしまうほど…もどかしくて
「ぁ、っ……ん」
「沙良、かわいい……
すごく…濡れてる」
「っ、……ん、っ
れい、ちゃ……もぅ、」
「ん……腰、っ…揺れてるよ」
れいちゃんの、
かすれた声。
耳から首筋へのキス。
そうしているうちに
脚を開かされる。
わたしは……もう、
ものすごく恥ずかしくて
でもそれより気持ちよくて
身体から力が抜けていて
声は全く抑えられない。
どこをさわられても……頭から爪先まで、
電流がはしるように感じてしまう。
「ここも…さわってほしい?」
恥ずかしくらい濡れているところを
そっとそっと、本当に微かに指で触れて
優しい声で聞かれる。
声にならない。
わたしは頷く。
「…」
そしてれいちゃんの指が
そこで動きはじめた瞬間、
いきそうになった、のに。
れいちゃんは指を止めた。
「……沙良、いま、いきそうだったでしょ?
さわっただけなのに………ね。まだ、だめ…
……あ…簡単に、入る……。音、聞こえる?」
指が中に入ってきて
また別の強すぎる快感が身体を駆け巡る。
れいちゃんの眉間に皺がよって
…触れる体温が熱い。
「れ……いちゃんっ、あ、ああ」
「…きもち、い?」
「……っ、…ん…」
「すき?わたしのことすき?」
「ん、っ、……すき、」
必死で頷く。
「わたしだけ?」
「ぁ、……う、ん……っ」
「ずっといっしょにいて」
「ん、っ。れいちゃん、れ…」
きもちいいのに、
もうだめなのに、
終わりにしてくれないれいちゃん。
もう身体が溶けてしまいそう。
いつも最後に弾けるみたいにくる、
あの感じ、が
何倍もの大きな波のように
ゆっくり来ている。
大きすぎて、こわい。
去らない。
終わらない。
れいちゃんの名前を呼ぶ。