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花に華を《降水確率100% 》rei
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わたしのことだけ求めてくれてる
沙良を、まだ
ここに留めたい。
ものすごく欲しがられる
この感じを手放せない。
いつだって、そう思う。
…制御できない。
沙良が
気持ちよくなるところを柔らかく撫でる。
首筋、胸、背中、濡れている脚の間、
かわいすぎる、お尻。
キスをして。舐めて。
でも
沙良の、限界が来るまえに
手をとめる。舌をとめる。
最初控えめだった
沙良の溜め息は、
喘ぐ声にかわる。
そして
いつもならまっすぐに
のぼりつめて
最後に小さな愛しい悲鳴で
おわるのだけど
…まだ終わりたくない。
喘ぐ声は
鳴き声にかわる。
熱い身体がちいさく震え続けて
もう、どこに触れてもぴくん、と跳ねる。
沙良の
甘酸っぱいにおいが立ちこめて
たまらない。
じぶんの呼吸が荒い。
いくらなんでも
興奮しすぎでしょわたし?と思うけど
自制できない。
快感にのまれてしまう。
「あ」
「沙良っ…、?」
「…、…、っ」
震えて力がはいらない手で
わたしにすがりつく
うなじか白い。
思わずそこに、噛みついてしまう。
吸うと…ぁダメだ。
赤く印がついていく。
きれい。
「や、ぁっ」
お腹も背中も首も頬もぜんぶ撫でて
ぜんぶキスをして
沙良が身体中、
軽く息がかかっただけで
感じてるのがわかる。
「こわ、いっ……これ…ぁ」
「こわくないよ、だいじょぶ、」
「や、ぁ……」
見たことない表情と反応に
ずん、と身体の芯が熱くなる。
いちばん最後に、脚の間に触れる。
手のひらで濡れているところを擦ると
びくびく痙攣してて、
すごく…濡れてくる。
そっと動かしはじめた瞬間に
沙良がのぼりつめそうなのがわかって
指をとめた。
可愛い腰が、
わたしを求めて、揺れる。
まだ、ダメ。と耳元で囁くと
声にならない悲鳴をあげた沙良の身体は、
快楽を欲しがって艶かしく、しなる
その唇に指をあてると
沙良の舌が動いた。
わたしの指を舐める、
その恍惚の表情に
…我慢できなくなる。
なんてかお、するの。
こっちが
焦らしていたはずなのに。
溶けている入り口に
指を入れて、ゆるくかき混ぜる。
沙良が、のぼりつめるのがわかる。
もっと感じてほしくて
中をこすりながら
ちいさくかたくなってるところを
親指でやさしく擦る。
いつもより…おおきくなってる。
「れ、ちゃあんっ、ゃ。ぁ…っ、」
あ。
ほんとに、
いつもと、違う。
…終わらない、続いてる……
沙良を身体の下にして、
体重をかけないように抱く。
気持ちよさが伝わってきて、それを
わたしも同じように味わってる。
……
すごくきもちいい……。
長く続く、最後の声を聞き続ける。
「沙良……はぁ……っ
すご、い……ずっと…いってる……の?」
「ぅ、ぁあんっ れ、ちゃ ぁ」
初めて見る表情にくらくらする。
「ぁ、っ…おわらな……い、の……ぁ、」
腕のなかで
震え続ける沙良を感じながら、
じぶんの下着に手をのばす。
…ぐっしょり、だ……。
恥ずかしくて顔が熱くなるけど
とめられない。
沙良の、声をききながら
自分でそこを擦り上げると
痺れるような快感と、恥ずかしすぎる音。
ふたりでいっしょに
声をあげる。
この
はしたなくて
恥ずかしくて
いまここにしかない
快楽を
だれかにわかってもらおうなんて思わない。
でも
だれかに奪われるなんて耐えられない。
どんな嵐が来ても
せったい離さない。