-
華に花を《春暁》rai
-
今月は
皆で泣いて
でも泣いてる場合でもなくて
最善を尽くさなければならなくて
初日延期となり
数日が過ぎ
却って心が静かになった。
あの震災のときだって
この組は
団結して最善を尽くした。
揺らいでなるものか。
わたしたちはそんなにヤワじゃない。
こんなことで揺らいでたら
先輩方に申し訳がたたない。
大丈夫、やれる。
「おつかれーっ」
「ん、また明後日ね!」
「れい?」
「ん??なんか顔についてる?」
「や、そういうんじゃなく
沙良ちゃん元気?」
「もちろん」
「あした休みってことはゆっくりでき、
「もちろん」
………食いぎみに答えてしまった。
わたしの大事なパートナーが
みなみの後ろで
可愛くお辞儀してくれる。
昨日も今日もたくさん話し合った。
でもいまは、もう行かなきゃ。
沙良に。
あいたくて
あいたくて
あいたいから。
マンションに戻って荷物を置いてLINEする。
「3分後にいくね!」
………でも応答がなかったので
合鍵で入る。
沙良はどこ?いつも心配になる。
寝室のドアを開けて、
やっと。
ベッドの端で眠ってる沙良をみつけた。
静かな寝息。よかった。
………調子が悪いわけじゃない。
眠たくなったんだね。もう。可愛いなぁ。
できるだけ静かに髪にキスをしてみる。
ああ。やっと会えた。
「…ん」起きないの?
ダメだキスしたい。
唇を重ねる。
でも目を開けない沙良を抱き締めながら
無理に舌を入れて小さいあたまを抱く。
どうしよう、止めなきゃ。
会えたら、この3日の話を聞いて
お土産のケーキと苺を渡して
お茶でもいれて
それから優しくハグしようと思ってたのに。
思ってたことと、
いまの自分の行動の落差が凄い。
「?…、れ、ちゃ。………」
微かに唇からわたしの名前がもれる。
まだ覚醒しきってない沙良の
耳と首筋を舐め始めてしまって
あ、また、止められなくなると後悔しても
触れる肌の柔らかさに、
頭がクラクラしてくる。
「ふ。 ぁ っ」
ちいさく可愛い声をあげるものだから
もっと聞きたくなって
耳を甘く噛む。
「は………んっ」
ぴくん、と微かに沙良の顎があがって
愛しいひとが
感じはじめたことを知る。
もういちど唇にキスをすると
今度は柔らかく唇がひらいたので
勢いがついてしまう。
「きもちいいところ、ここ?沙良?
触るね………、いいでしょ?ひさしぶり。………」
胸の先はまだ柔らかい。
でもそっと摘まんで
それから反応してきたそこを
親指で、転がしながら胸全体を揉むと
たちまち硬くなってくる。
「ゃ、あんっ ぅ…、あ」
胸の先端へのキスを何度も繰り返すと
沙良が微かに震えてくる。
「………ぁ」
「気持ちいい?もっと欲しい?」
「きも、ちい…ぃ」
「かわいい、」
硬くとがったそこを、口に含んでころがした瞬間
沙良は軽く達してしまう。
「はやいよ?…沙良っ、かわい、すき」
「………れいちゃん、すき………」
好きなひとを
すっかり溶かしてしまった。
息が乱れてる沙良の下着の中に
指をすべらせる。
くちゅ、と音がひびく。
と、同時にまたイキそうな沙良の声が漏れる。
「ぐっしょり、…ここっ…すごい、ね?」
言いながら入り口をかきまわして
耳に舌を這わせて囁くと
沙良の華奢な体が反る。