-
お部屋でまったり…(甘)
-
仕事も終わり、自室へ戻るとさも当然のようにアルジュナさんが待っていた。
「おかえりなさい。」
「た、ただいま…」
まだこの現状に慣れない…私の部屋にアルジュナさんが居るだと!?
お互いの気持ちを伝え合い、晴れて両思いになってからはアルジュナさんが何かと引っ付いてくる。
嬉しい。嬉しいのだが…
立ち尽くしていると彼は自らの膝をぽんぽんと叩いた。
……座れと、言うことだろうか…
「あぁ、待って下さい…先にお風呂に入らせて…」
仕事終わりだ。密着するには少し問題がある。
そう言うと「わかりました」と言い立ち上がる。
「いやいや、待っててくださいよ!!!!!!」
「何故…??」
何故と言われても……あぁ、そんな可愛く首を傾げても…駄目なんだからな…
!!!
「…お願い、良い子で待ってて??」
背伸びし、頭を撫でてやる。
「~~~っ、!!!!!!わかりました…」
よし、作戦成功。そうして無事に私はお風呂に入れた。
髪を軽く乾かし、頭にタオルを乗せた状態でバスルームから出る。
今度こそと言わんばかりに彼が膝を叩いた。
あーーー、わかりましたよ…
控えめに腰掛ける。密着するには、少々心臓がキツい…。
そうすると彼はタオルを使い私の髪を乾かしてくれる。
こんなに甘えて良いのだろうか…
筋肉質な少し硬い膝。でもとても暖かい…。
気持ち良くなってきた…少し、うとうとしてしまう。
「碧衣…眠いのか??」
2人きりの時は敬語がたまに抜ける。
そこがどうも愛しくて、好きで…
背伸びするフリをして背中を彼の胸に預けてみる。
あ、落ち着く…。
そうするとお腹の前に回ってくる腕
。
「あぁ~~~捕まってしまったぁ~~~」
ワザとらしく、棒読みで言ってみる
「ふふ、捕まえたぞ」
茶番に付き合ってくれる。何て優しいのだろうか…
腕に、力を込められ後ろから抱き締められる。
うーん、眠い…頭がぽわぽわするぞ…。
頭を彼の胸に擦り付ける。猫が飼い主に甘えるように。
「…アルジュナさん…私、幸せです…」
ぽつり、と呟く。
「……離さないで…。」
「あぁ、離すものか…。」
私たちは、お互いの手を取り合い眠りに落ちた。