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ジョシュアで1時間使って駄文書いてみた。「私を語る上で大事な事を」
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お名前変換可能なので試行錯誤してもらうか、お近くのはちを捕まえてくださいw
かかった時間
60分
注意
○この二次創作は書き手の妄想と勘違いの産物です。
○本編読んだけど断片的にしか記憶ねぇもの。
○だからもう適当に書いてる
○ジークは偽物
○主人公ちゃんも偽物
これ見ても大丈夫?
それならばお暇つぶしにどーぞ!><
ジョシュア・リーベンの大事なもの、好むもの。
先ずは恋人を上げるべきは解っているが、あえてそれは最後に紹介するとする。先ずは飼い猫のキューから。
因みにキューは猫であり、ジョシュアにとって本来は苦手なものに該当するはずだがこれは例外とする。キューはジョシュアにとって特別な猫だ。あいと自分の間に出来た子供のように愛でている。
賢く、時にジョシュアをあいへと導く。良く出来た猫でジョシュアが困りそうなこともしない、爪とぎも決められた場所でしかしない。猫はニャンニャンしてくるところが苦手だが、キューはジョシュアが呼ばないと静かに待機している控えめな猫だ。
「もっと甘えてもいいんだぞ、キュー」
「にゃー、」
お構いなく、とばかりにジョシュアの足元で小首を傾けるこの天使っぷりよ。普通の猫なら先ずありえない。主人の都合なんてお構いなしで構って欲しいと飛び込んで来たり、逆にそっぽ向いたり。下手をすればシャー!と威嚇してくるだろう。
猫は気まぐれ。しかしそれが魅力だ、と猫好きの人間は良く口にするが……流石キュー、ジョシュアの運命の猫だ。お前だけは特別だ、とジョシュアはキューの頭をなでなでと愛おしげに撫で続ける。
次に好きなもの。それはあいの握ったおにぎり。出来れば中身はカリッとした小梅を所望したい。あれは神々の創り上げた至高の食物だとジョシュアは思う。食べながら何か出来るし、基本的にどの食物と合わせる事が出来る。
白米の他に対する需要的な姿勢は素晴らしい。そもそも米に合わないおかずがあるとしたら、それはそのおかずが悪い。だって白米はあんなにも慈愛の精神で全てを受け入れようとしているのに。
因みにどんなおにぎりでも良いわけではない。ジョシュアが好きなのはあいが握ったおにぎりだ。あいが握ったおにぎりひとつのためなら彼女の身柄をドレスヴァンに繋ぎとめても構わな
「構いましょうか!! そこ、構っときましょう!!」
「む……?」
あいが独白に被せるように叫べば、ジョシュアの思考はピタリと止まる。机に向かうジョシュアが振り向けばあいがおにぎりの乗った皿を持ってそこに立っていた。
今現在は0時。どうやらプリンセスレッスンを終えて、仕事中の自分に軽食を持ってきたというところか。ジョシュアは今まで書いていた自分のプロフィールを一度閉じてあいに向き直る。
「……何故、俺の考えている事がわかったんだ?」
「今、滅茶苦茶口頭で話してましたからね! 白米に対する熱い気持ちが駄々漏れでしたよ!」
「なんだと……?」
目を見開き驚いているが、あいの方こそ驚いた。まるで気づいていなかったのか……、と。矢張り仕事となるとどのような内容でも全力投球か。しかし。
「……今回のお仕事、6ヶ国王子の皆さん全員やるんですか?」
「ああ……後、専属執事とヤコフ王子も参加と言っていたな……」
「大変ですねぇ……ノンちゃんの宿題」
あいが気軽に呼んでいるノンちゃんとはこの同盟国内の最高権力者のノーブル・ミッシェル13世。ちゃんをつける程お手軽な立場でもないし、そもそも自分たちよりもずっと年上で敬うべき立場の方だ。
だから一度あいに呼び方を正させノーブル様と呼ばせたのだが、
「……わしはあいさんに、何か気に入らない事をしてしまったのかな?」
と、それはそれはとてもとても。悲しそうに、寂しそうな顔をしてジョシュアを見上げてきた。聞けばノンちゃんとはもう呼べないとあいに言われたと言うではないか。
ノーブル・ミッシェル13世はとても優しいお爺ちゃんだ。悲しませてはいけない。あいがノーブル様にノンちゃん、とお友達感覚で話すのが嬉しいならばそれはそれでいいのだろう。
その日以来、もうジョシュアはあいのノーブル様への不敬罪とも言える呼び方を直す事はなくなった。
「ノンちゃん、皆さんのプロフィールを集めて何するつもりですかね?」
「ああ、」
ノンちゃんの宿題、とは。先ほど上がったメンバーのプロフィールを書く事だ。しかも直筆で解りやすく、読みやすく、なるべく嘘偽り無く書くようにと言われている。
「ノーブル様にはノーブル様の思惑があるんだろう」
「……まぁ、そうでしょうけど。ジョシュア様のプロフィール、見たいです!」
「別にかまわないが、」
「ありがとうございます~」
ジョシュアからプロフィールを受け取り、軽いノリで読み上げるとそこにはまだ空欄ばかり。しかしひとつひとつ、回答の密度が高い。苦手なものは猫。しかしキューは例外だ、と。しっかりと堅物らしさを遺憾なく発揮している。
読み進めている内にあいは胸の奥底から這い上がる熱で顔を烈火のごとく熱くさせる。そして顔がこんがり焼ける程熱くなったところでグイ!と勢い良くジョシュアの方へと紙を戻す。
「書き直しです!!」
「なんだと……!?」
ジョシュアは真剣に書いていたと言うのに、誰かに見やすいようにしっかりと一字一字入魂して書いているし、そこに嘘偽りなどない。それなのに何故書き直しを要求されないといけないのか。
「どういう事か説明しろっ!」
「……こんなの、ダメに決まってますよ!」
具体的に口には出来ないけど、絶対に書き直しだ。だって、だって。
苦手なもの。猫、ただしキューは例外だ。あいと俺の子供のようなもので……と、何故かあいが登場するし、好きなものはおにぎり、ただしあいが握ったもの限定だ。なんて、やっぱりあいが登場する。
いやいや、あいの事はソッとしておいてほしい。これを見たノーブル様が生暖かく優しい目つきでふぉっふぉ、と笑っているのが簡単に想像できる。いやだ、なんの羞恥プレイですかこれは。
「兎に角これはダメです!」
「理由もなく書き直せるか! 断る!!」
頑固なジョシュアにあいも意固地になり、ついには直球勝負に入る。
最近の痴話喧嘩の定番となったコースであるが、ふたりは未だに気づかない。
「こんなに私の事書いて、恥ずかしいでしょう!」
む、と一度だけジョシュアが怯む。確かにこれは後から他の人間にも見られる……だがしかしだ。
これはジョシュアのプロフィールだ。そしてノーブル様が求めたのはありのままに自分を投影させたプロフィール、とのことだった。
つまり、ジョシュアは何も間違えてはいない。恥じることはない、何故ならあいとジョシュアは始まりこそ偽りの婚約者だったが、今は正真正銘婚約を済ませた恋人なのだから。
「ここに嘘偽り無く書けと書いてあるだろう! だからこれで問題ない!」
「だからって必要以上の事は書かなくて良いんですよ……!!」
ドレスヴァン王国の離れの家からは今日もまた仲の良い恋人たちの怒鳴り声が聞こえてくる。
しかし誰にも聞かれることが無いので、今日も誰に迷惑をかけることなく、痴話喧嘩と共に更けていく夜なのだった。
最初からあいの紹介をしていたというお粗末な惚気なのでした、めでたしめでたし。
私を語る上で大事な事を
そうじゃ、オフィシャルファンブックを作ろう