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ウィルで1時間使って駄文書いてみた。「君さえ居れば幸せになる」
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お名前変換可能なので試行錯誤してもらうか、お近くのはちを捕まえてくださいw
かかった時間
70分(久々で時間かかったw)
注意
○この二次創作は書き手の妄想と勘違いの産物です。
○本編読んだけど断片的にしか記憶ねぇもの。
○だからもう適当に書いてる
○ウィルは偽物
○主人公ちゃんも偽物
これ見ても大丈夫?
それならばお暇つぶしにどーぞ!><
今日のあなたは運勢最高だったんだよ!明日はどうかな?楽しみにね~!
1日の終わりにどんな運勢だったかを教えられても……と、思いながらもあいは最高と言われた1日を思い返してみる。
確かに仕事も順調、クロードのお小言も無く穏やかな1日だった。それもその筈、ウィルもクロードも今日、明日とこのフィリップ城には居ない。
あいは今現在、自分に用意された部屋でのんびりと過ごしている。たまにはこういう時間も大切だ。だから最高と言われれば確かに、とあいは頷いてその場で両手を上げて筋肉を伸ばす。
はぁ、今日も頑張ったなぁ。偉いぞ私の体、と。
あいは寝る準備を終えた自分の体をベッドへと投げ出す。歯も磨いた、風呂も入った、髪の毛も乾かした。全身に保湿クリームを塗って、ハンドクリームはビタミンたっぷり。もう完璧。
これ以上無いくらい寝る準備が出来ている。ご飯もたっぷり食べて、幸せいっぱい……このまま朝までゆっくり寝るんだ……と、思ったところであいのスマホが震える。
こんな時間にあいにトークをするのは両親か友人か、だったが、最近は高確率で愛しのウィルだ。あいはウキウキとスマホを覗きこむとそこにはやはり愛しい恋人の名前があった。
「忙しいのに……、」
現在ウィルは公務へと他国へと向かっている。あいは明日から連休だったが、ウィルは空の上を飛びまわっている。
それなのにあいのために時間を割いては近況報告をしてくれたり、異国の景色を送ってくれたり。ウィルの優しさのひとつひとつが嬉しい。
トークを開けばその日クロードがうっとおしかったやら、空が綺麗だった、と空の写真を添えてくれていたり。ウィルの1日をお裾分けしてもらったようであいはほにゃり、と自然に笑んでしまう。
「ウィル可愛いなぁ……、」
ああ、あいも今日1日のお裾分けがしたい。お裾分けするような1日じゃないけど、きっとウィルは喜んでくれる。
少しでもお返ししたいが……それにしても残念な事に、本当に何もない1日を送ってしまった。あいが悔やんでいたがしかし、ひとつだけあった。写メに収める程に良い事が。
「ウィルはなんて言うかな……、」
あいはウキウキと、今日出来たばかりのネグリジェの写メをアルバムから引っ張り出す。これは会心の出来なのだ。自分でも本当に可愛い出来になったと思う。
今日はこれ着て寝ますね、おやすみなさいと。今自分が着ている写真も添えて。自分の着ている写メは要らなかったかなぁ、と思うが愛しい恋人の反応はやっぱり気になるもので。
少しだけウィルの反応を待ってから寝ようとしていたあいだが、送ったら安心して直ぐにすぅ、と深い場所まで寝入ってしまう。遠い異国でウィルが硬直して、それでも直ぐにトークを返したが既読になる事はなかった。
「ウィル様、明日の会議の資料なのですが……ウィル様?」
「今すぐ帰りたい」
「は……?」
「気持ちはもう帰ってる……」
帰られたら困る、明日の会議は朝からなのに。国際問題まっしぐらになるからやめてくれと。クロードが眉間に皺を寄せるがウィルはスマホの画面を見つめたままさめざめとしている。
体調が悪いんじゃないかと不安を感じるほどに、少し青ざめた顔をしているウィル。何があったと言うのか。先程の会食では涼しい顔で、見事なタイミングで人参を避けて余裕綽々だったのに。
「あいが可愛過ぎる……もう今すぐ帰りたい」
それを聞いてクロードがガク、と肩を落としかける。いつもの恋煩いだった、ならば問題はない。テーブルに資料を置いて退室しよう、絡まれる前に。
だがさっさと行動に移し逃げを打つクロードをウィルは許さなかった。こんなに主人が苦しんでいるのに諸悪の根源であるお前が何、逃げようとしている?とばかりに。ウィルは獲物を狩る目でクロードをロックオンする。
「そもそも……どうしてあいを置いてこないといけなかったの? 寧ろあいが居ない事に不思議がられたんだけど、」
行く先々で婚約者殿は?と聞かれてウィルは何度も同じ回答をし続けた。俺が一番聞きたい!と言いたい気持ちを押し隠しながら。
「……先程もお話したように……あい様はダンスを苦手としていて、練習をしなくてはいけないのが先ず1点」
「ここで俺と一緒に練習すれば良いじゃないか……」
「後はピエール事務所からの応援要請があり、あい様がシャルルに向かわないといけなかったのが2点目です」
サラサラ、とクロードがウィルにとって悲しい現実を突き付けてくる。2点目はクロードには罪が無い。そしてそれはウィルも知っている。それでも文句を言いたい。どうしても言いたい。
プリンセスレッスンの件が無かったら、あいのデザインの仕事はウィルと行動を共にしていても出来る。大部分プリンセスレッスンのせいだ。そしてプリンセスレッスン担当は目の前の諸悪の根源、クロードだ。
普段から厳しすぎるのだ。確かに甘くてもいけないが、厳しすぎてもいけない。あいに厳しくすればするほどウィルがダメージを受けている。辛い。
「……あい、」
しょんぼり、と。肩を落としてスマホの中を見つめるウィル。クロードは見なくてもそこにあいの写真があるのだろうとため息をひとつ。しかもクロードの視線から守っているようだ。心外だ、覗いたりしない。
「ウィル様……明日の会議が終わり次第、直ぐに戻りましょう。あい様は昼から休みになっています」
「それ、もっと早く言ってくれる?」
クロードの発言を聞いて直ぐ、ウィルは背筋を伸ばし先程クロードが置いた資料を手元へ集める。最速で仕事を終わらせるために。
正直な主人の反応にやっぱりクロードはため息を落とすが、一気に蘇ってくれたからもうこれはこれで良し。
あいが朝起きて直ぐ「可愛い」「抱きしめたい」「キスしたい」とフィリップ男児らしくストレートな感想が送られているトーク画面を見て照れていたが……事態はそんな甘いものではなくなっている。
しかし、昨夜完璧にお手入れをしたあいはシャワーを浴びたら出来上がりだ。今はただ、おはようございます、ありがとうございますと。
連休が大変な事になる。そんな事は露知らず……呑気にトークを送り返すあいなのだった。
4月生まれのあなた!今日のあなたは運勢最高だったんだよ!明日はどうかな?楽しみにね~!
なんて、今日の終わり際に言われてあいがげっそりと「そうですか……」と、ピカピカツヤツヤな運勢最高のウィルの隣で呟いたとか。
君さえ居れば幸せになる
ハッピーとラッキーを合わせてみようか