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春で1時間使って駄文書いてみた。「夏の風物詩を集めてくる」
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お名前変換可能なので試行錯誤してもらうか、お近くのはちを捕まえてくださいw
かかった時間
70分(人数多過ぎたわぁ~~~自爆っ!www)
注意
○この二次創作は書き手の妄想と勘違いの産物です。
○本編読んだけど断片的にしか記憶ねぇもの。
○だからもう適当に書いてる
○春は偽物
○主人公ちゃんも偽物
これ見ても大丈夫?
それならばお暇つぶしにどーぞ!><
「暑いねぇ……、もう暑いか疲れたか眠いかお腹空いたぐらいしか喋りたくない……もう喋る気力が無い……」
良かった。あいが夏に負けて食欲を失う心配はしなくて良いようだ。それに今日もあいの声は調整が取れていて、舌も良く回っている。
春は喜ばしいとうん、うんと頷く。どんなにうだっていてもあいは朝から体に良いスムージーを一気に飲み干し喉の調整を欠かせない。
喋る気力が無いとは言っているが、実際は良く喋っているので流石である。しっかりとプロ意識を持って活動しているあいを労いたい。春は隣でグッタリしているあいの頭を撫でながら思考を巡らせた。
「つまり春はあいちゃんを喜ばせてあげたいんだね?」
「お、じゃあ今度みんなで肉でも食いに行くか、」
「いいねぇ~」
真面目に春が夏輝に相談していると、横で話を聞いていた秋羅が冗談交じりに笑い、冬馬もケラケラ笑いながらそれに続く。
春もいつもの調子だとわかってはいたが、結構な頻度でみんなでワイワイルートに突入するパターンなので一応釘を刺す事にする。
「ああ。俺が、あいを喜ばせたい」
春が「俺が」の部分を強調すると、冬馬は口に手を当て悲しい表情を作り、秋羅は楽しそうに笑っている。
「あ、あ……秋羅……ッ! 今、春から思いっきり牽制感じたんだけど……俺たちの春が大人になっちまった……、!」
「いやぁ、夏だな。暑い暑い」
「いや秋羅さん、意味わかんねぇよそれ!」
ゲラゲラ笑うふたりを夏輝が仕方なさそうに流し見て、今度は夏輝がしっかりと春のお悩み相談を受け付ける。
「あいちゃんは最近、どんな様子なの?」
「暑いと疲れたと眠いとお腹空いた以外話したくないと言っていた」
「……それ、大分元気な人の発言だよね…………、」
春が言うくらいだから弱っているあいを想像していたが、お腹空いたと言っているなら問題はなさそうだ。
しかし春はあいを労ってやりたいのだろう。ならば、と夏輝が真剣に考えているのに……冬馬と秋羅は今の発言を聞いて益々楽しそうにしている。
「おっ! さっすがあいちゃん! やっぱ肉食わせてやるしかないんじゃないか?」
「そうだな。確かこの近くに美味い肉が食える店があるって聞いたし……、」
「なんなら全員でビアガーデンでも行くか?」
4人集まったJADEに気づかない日本人が一体どれだけいるか。間違いなく大事になるのは解っているが言うだけならタダだ。
そうだ、今度また春とあいのマンションで集まって、と話がより現実味帯びた頃にスタジオのドアが開く。
「お邪魔します~、暑いですね~……さっき社長さんからスイカ貰って来たのでみんなで食べましょう~」
噂の彼女、あいの登場だ。確かに春から聞いた通り、あいは暑い、と言いながら入ってきた。
手にはまあるい緑色の……皆まで描写する必要もない。あれは夏の風物詩、堂々NO1のスイカだ。
「おっ、あいちゃんサンキュー! 今、丁度また集まって一緒に飯食おうって話になってたんだぜ~!」
「ほんとですか? 良いですね~!」
あいと冬馬がきゃっきゃ、と盛り上がる隣で秋羅がニヤニヤと春を見ている。このまま行くとみんな仲良くワイワイルートだぞ、と。
若干焦る春の隣に居る夏輝はうーん、と首を捻りながらあいを見ている。何か策でもあるのかと春が夏輝を見ていると、夏輝は考え終わったのかいつもの落ち着いた笑みを浮かべる。
「春、意外とあいちゃん……夏らしい事を楽しみたいのかもよ?」
「ん……?」
「だって、あいちゃんの服ひまわりだし……スイカ持ってたり、かき氷のキーホルダーまで付けてる。結構夏を満喫してると思うけど?」
寧ろ夏、大好きなんじゃないかな、と……この数分でそこまで観察していたのか。流石夏輝、良く見ている。
「あいちゃん暑いのは嫌いだけど、夏は嫌いじゃないと思う。花火大会とかすれば意外と喜ぶかも、」
それは結局みんな仲良くワイワイルートなのでは。春が何かアクションを起こして、あいを喜ばせてこう……あいを笑顔にしたいのに。春だけにその笑顔を向けて欲しいのに。
春が承服しかねていたが、ふと前を見ればあいと冬馬がキラキラとした目で春と夏輝を見ていた。あ、無理だ。これは撤回出来る空気じゃないと夏輝が苦笑いをするが、ふたりの瞳は輝く一方だ。
それを傍から見ていた秋羅はお父さんとお母さんがこっそりと家族旅行の話をしていたのを聞いていた子供のノリだな、とまた笑う。
「花火! 大会!!」
「良いなぁ! 俺ビール持ってくわ!」
「じゃあこのスイカはその時食べましょう、冷やしてきます!」
興奮気味にあいが叫び、冬馬がビール!と宣言して、更にあいもスイカを!と騒ぎ出す。
「あー……これは決定事項になったなぁ、ドンマイ春。俺、花火買ってくるわ」
元気なふたりを生暖かく見守っていた秋羅も楽しそうに笑って、でも春には一応同情する辺りが憎い。結局自分も便乗する癖に。
「……ごめん春。まぁ、でも……あいちゃん凄く嬉しそうだから、俺も何か用意するね」
夏輝も謝ってはいるが、結局楽しそうに笑って盛り上がる3人の元へと歩き出す。春は無表情でその場に立っていたが、花火大会は今夜決行になったようだ。
あいと冬馬、秋羅に夏輝は仲良くワイワイと各々宣言した通りの仕事をしようと部屋を出て行こうとする。
バッタン、と。無情にもドアが閉まって春はスタジオ内に取り残されてしまった。一気に静まり返った部屋で、春は難しい表情をしていた。
「…………どうして毎回こうなる?」
それはもう、JADEがJADEであるからだ、としかもう。しかし春もここで黙っている男ではない。
こうなったらあいが一番喜ぶ花火を探しに行く。あいとの付き合いの長さなら今は春がNO1だ。後、あいが好きなお菓子も買う。
「ありがとう、春!」と嬉しそうにするあいの笑顔を独り占めするため、春もスタジオから勇んで出ていくのだった。
夏の風物詩を集めてくる
全ては君の笑顔を勝ち取るため!