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白鷺で書いた小ネタ3つまとめてみた。
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○逆ギレ御免
※長編で最後こうしようかなー、と思ってたけどやめた没案をここに置かせてもらいますー。
「なんです?その顔は?私が動揺するのがそんなにおかしいですか?」
白鷺らしからぬ物言いだった。
どうしたことか、いやどうなってるかは解る。
これは多分俗に言う逆ギレだろうとあいは理解する。
でもなんで怒ってるの?
だって私は好きって言われたから自分も好きだってあなたの想いに応えたのにどうしてこんなに怒られるの?
あいは訳がわからなかった、どうして告白した白鷺がこんなに動揺しているのかわからない。
白鷺涼真は勝算がない勝負はしない筈でしょう?
……私があなたを好きな事くらいいつも通りにお見通しだったんじゃないの?
「もう、本当にわからないですよ、あなたは」
白鷺がそう言うがあなたこそわからない。
とりあえず、どうやら彼は喜んでいるようなのはなんとなく解った。
顔を手で隠しているが顔を赤く染めて必死に平静を装う彼の様子はどう見ても、そうなのだろう。
ああ、もう!こっちまで恥ずかしくなってきた!
とりあえず何か言って欲しい。
兎に角この状況を打破したい。
「……何をまた百面相をしているんです?」
「恐らく、課長のせいです。て言うか絶対確実にまるっとそのまま課長のせいです」
ああ、まさか彼女がこの腕に落ちてくるなんて。
神に祈った甲斐があった、彼女に懇願した甲斐があった。
もう今後の幸せは全て放棄します。
だからどうか私に彼女を与えてください。
あぁ、でも彼女が居れば自分は幸せなのだから不当取引なんだろうか。
○私は貴女の所有物、そうでしょう?
※またいつぞやの“私の物ですから”の続きー。
あー……と……主人公が大森君に「課長は私のだからあまり馴れ馴れしくしないで!」っていったのが嬉しかった白鷺君が暴走した感じ。
あまり可愛い顔をしないでください。
あまり可愛い事を言わないでください。
もう、私の心は貴女が全て食べてしまったでしょう?
あいは辛うじて悲鳴を身の内に閉じ込めた。
眼前には神様に優遇された者が与えられた端整な顔を惜し気も無く近づける白鷺が居る。
彼は上機嫌だった。
彼はとてもとても上機嫌なのだ。
「あい、流石にそんな目を開いて見られたら照れてしまいますよ」
「嘘でしょう!物凄い嘘ついたでしょう!!」
「ええ、嘘ですね」
白鷺はクスクス笑いながらあいの耳朶を食んでは舐めてを繰り返す。
それに「うにゃぁあ!」などと人外の声を上げますます白鷺の興をそそってしまう。
「甘い……ですね」
「私の知識が確かならば人間の耳たぶは無味無臭の筈ですが!」
「ああ、愛おしいですね」
「お願い涼真さん!聞いてるフリでも良いから話を聞いて!」
だらだらといやな汗をかきつつ、あいはなんとか白鷺を押し返そうとした。
しかしそんなもの全く気にせず耳の中に舌を突き入れてきた。
おい、潔癖どこ行った!?仕事しろ潔癖!!
……と、ばかりに彼の中の潔癖症に抗議するあいに一言。
「一言一句逃しはしませんよ、あなたの言葉なら」
手ぐすねを引く。
今か今かと機会を待つ。
罠に落ちた?
知っていて落ちたならばそれはもう共犯だろう?
「堕ちた分だけ、私もまた堕ちてさしあげますよ」
そんな感じで携帯にたまたま残ってた続きですw
もう消しちゃったと思って諦めてたけど送信履歴見たら発掘w
○禁欲しましょう!2
「突然ですが、減量します。絶対します」
「……そうです……か」
今まさに甘味界のプリンス、チョコレートを口にしながら白鷺が唖然とあいを見ていた。
「で、ですね。スイーツのお店に最近良く行ってましたが、目標体重に達するまで辞退します」
「……え?」
それは嫌だと白鷺が顔色をかえる。
本当に変わったからやっぱり私の恋人は可愛いのだろうな、あいは思う。
決して世間の皆様が彼を評するような人間ではない。
彼は冷酷でも冷血でもなく、ただ単に不器用なだけ……て、そんな顔してみないで欲しい。
あいが思考を中断して白鷺の顔を見てたじろぐ。
嫌だ、と顔面で訴えていた。
そんなまさか切実に見るのはやめて欲しい。
……愛しさに目が眩みやっぱやめたと言ってしまいそうだ。
「2kg……3kgぐらいの増加など、普通じゃないですか」
「はい?」
「ですから、それくらい差分……」
「なんで解るんですか!私言ってないのに!!」
「は?」
「だから!私は体重がどのくらい増えたか言って無いです!」
「ああ、それは……誰よりも……。あなた本人よりも貴女の身体に触れているのですから、解ります」
「……――――――――っ!!」
そこは解らないで欲しい!
ていうか解っていて何故黙っているのだ!
こんな恋人の一大事に何故チョコレートなどというダイエットの敵のようなものを差し出して笑っているのか!!
「そんな驚く事でもないでしょう?」
「驚く事ですよ!吃驚ですよ!!なんで教えてくれないんですか!」
「……別に、これと言って気になりませんでしたから……。それに、触り心地も良くなって……」
そう言えば白鷺は良くあいの身体の柔らかい箇所を良く触っていたような。
つまり何か?
腹とか触ってやわらかーいvとか思ってたという事か!?
完全にテンパッて恋人のキャラを見失ってあいが頭を抱えた。
ああ、もう、絶っっ対痩せる!!
「いいじゃないですか、貴女は少し痩せすぎですから丁度いいでしょう」
なんとしてもダイエット中止に持ち込もうと白鷺が口説くがあいの決意は鈍らない。
もう、絶対甘味は口にしない。
「……3kg減量するまで、お触り禁止です」
「は?」
「痩せるまで……、えっちしませんっ!させません!!」
「はい!?」
何故大好きな甘味を奪われ、更に生き甲斐まで奪われねばならぬのか。
断固拒否する、断固阻止する。
白鷺があいを説得しようとするがあいの目は完全に血走っていて言いたい事を引っ込めてしまった。
これは残りはもうサイトのリクエストで続けますのでここではもう終了ですー。
……甲斐の次の話でもうこれまでサイトで書いてきたゴミ箱の再録はラストですねー。
もう創の育児連載とかどっか行っちゃったー、ま、良いけど。
……まぁ、これくらいの短文なら気分が乗れば休憩時間にすぱーっと書けるから出来る限り鬼更新かとは思いますが。
ここで書いた社恋の再録はこれを含めて10月くらいから完全ストップでしたのでまぁ、解りませんがw