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ジョシュアで書いた小ネタ3つまとめてみた。
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○おはようダーリン!
「……ん、」
私が目を開けると、どうも世界は朝を迎えているらしいことに気づく。
窓の外をぼんやりと眺める。……6時とか7時は確実だと思う。
隣を見ると、既に居なくなってると思ってたジョシュア様が居た。
「……めずらしい、」
大体ジョシュア様は先に起きて色々と準備をしてくれてたりするから余り寝てる所なんて拝めない。
って言うか寒い。この次期の朝の寒さは異常だと思う。ありえない。
でも頑張って目を開けて良かった。ジョシュア様の寝顔が見れるなんて幸先良いや。
「……おい、」
「え?」
「……俺はいつまで寝ていればいいんだ?」
「起きてたんですか?」
って言うかなんで寝たふりなんてしてるんですか?必要ないじゃないですか。
でもジョシュア様は頑なに起きようとしない。
「なんで寝たふりなんてしてるんですか?」
「……たまには、お前に起こされても良い」
ちょ……!!何この可愛い人!まさか私に起こされたくて今日は寝たふりをしてたの!?
ああ、そう言えばお昼に王子のみなさんで何か話してた。
朝起きたら恋人が「早く起きて、ダーリン」みたいな事を言ってくれたら二度寝なんてしないのに、的な感じの事を。
「……ロベルト王子が言ってたやつをしたいんですか?」
「…………ああいうのも、悪くないと思う」
すっごい溜めてから言う言葉はやっぱり可愛すぎる。
ああ、もうもう。そんな事を言う人には目一杯サービスしなくちゃ!
「おはようダーリン、早く起きてくれないとキスしちゃいますよ」
私にしてはかなり奮発した方だと思ったのに、ジョシュア様からの反応が無い。
……おかしいな、もう少し喜んでくれると思ったんだけどなぁ。
いや、自意識過剰じゃなくて、結構ジョシュア様は私が猫なで声とか出すと本当に嬉しそうにするんだもん。
「……おい、」
「なんですか?」
「それは、逆効果だと、思うぞ?」
ああ、照れてたんだ。耳まで真っ赤にしてる。やっぱり可愛いなぁ。
そんな事言われちゃうと追い撃ちかけたくなっちゃうんだけどな。
まぁ、今日は幸いにしてお休みだし……というか、お休みじゃなかったらジョシュア様がこんな風に遊んだりはしないだろうけど。
「じゃあ、仲良く二度寝しましょうか? 大好きですよ、ダーリン」
2人しか居ない部屋で真っ赤な耳にひそひそと耳打ちすると、がば!とジョシュア様が起き上がる。
あ、なんかしっかりとスイッチ入っちゃってる……かな?
「勿論、俺も愛してるぞ……は、にー、?」
ぎこちなくハニーと呼ぶジョシュア様ににっこりと笑って、私は赤い顔を隠すために抱きつく。
うん、私達。今日も大概、いい加減にしろバカップルって感じです。
そう、大概、いい加減にしろバカップルって感じが好きなんです。(´^ω^)b
○おやすみって言いたいだけ
例えば魔法が使えたとして。
別に一晩で胸が大きくなるとか、頭が良くなるとか、世界が私のものになるとかそんな事は望んでいないの。
ただ、今日の終わりに隣に貴方が居て、笑っててくれればそれでいい。
「ならば魔法など必要ないではないか」
「……ジョシュア様は相変わらず平常運転ですねぇ……」
例えばちょっとした魔法が使えたとして、の話をしていたんだけどジョシュア様はバルス!!とばかりに私の話を根底から否定してくる。
別にそれはそれでいいんだけど、夢見がちの乙女の方に失礼ですよ。
っていうかこれ、私的には大分口説いてるんですけど気づいてます?あ、気づいてませんね。
「まぁ、それはそれとして……ジョシュア様今日は執務で遅くなるって言ってませんでしたっけ?」
そうそう、今はそれこそ今日の終わり、つまり夜だ。そしてここは私達2人の部屋だったりする。
寝る準備も済ませてベッドでゴロゴロしてたら、遅くなる筈のジョシュア様が早めに戻ってきたのだ。
純粋に、ただ疑問に思った私の質問にジョシュア様がつまらなそうに顔を歪ませる。
「……戻ってきてはいけなかったのか?」
「いいえ。嬉しいですけど……」
そりゃ戻ってきてくれたら嬉しいに決まってる。
だって私は魔法が使えたら今日の終わりにジョシュア様が隣に居るようにする予定なんだから。
この貧困な胸を成長させる事やこの貧相な脳みそをどうにかする事やこの世界を手中に納めるよりも大事だったくらい会いたいんだもん。
「お前ばかりが会いたいと思っていると思うな」
「……え?」
「……もう言わん」
ぷい、とジョシュア様がお風呂に向かって行ってしまった。
うーんと、今の会話を纏めると……私ばっかりがジョシュア様に会いたいと思ってると思ってはいけない。
それは即ちジョシュア様も私に会いたいから頑張って帰ってきましたよ、って事?
「って事だよね?」
それってジョシュア様、結構私の事大好きって言ってるようなものだと思うんですけど気づいてます?
あ、気づいてますね。かなり歩調が早いですもんね。
じゃあやっぱり私に魔法は要りませんね。ジョシュア様が叶えてくれれば問題ないし。
「ジョシュア様、お風呂なら背中流しますよ?」
あ、ちょっと嬉しそうに振り返った。なんかサービスするって思ってるのかな?
しませんよ?私は貞淑な大和撫子ですから。
「……じゃあ背中流す段階で呼んでください」
あ、かなり残念そうな顔をしてこっちを見てる。やっぱりサービスするって思ってたんですね。
勿論しませんよ?毎回お風呂だけじゃなくなるし。
「……お前は入らないのか?」
「さっき入りましたから」
「…………そうか」
そう言ってジョシュア様が浴室へと消える。その寂しげな背中を見ながらちょっと罪悪感も抱いたわけだけど……。
お風呂場から私の事を呼ぶジョシュア様の声を聴くのも好きだからしょうがない。うん、うん。
正直少し眠くなってたけど、寝る前にジョシュア様の顔が見たい私は寝る前に飲むお茶の用意をしながら呼ばれるのを待っていた。
うぃ。
はちさんってばちょいと眠いです。
AM6時台。早起きさんで書いてます……就職してからこんなに早く起きたのは久しぶりなのでは……!?
でも寝起きで書いてるから結構指が進みませんな、ふはは。
続きを書くとしたらどうなるの?
A 多分お風呂でいちゃこらさっさ。
○YESかはいしか認めない
「……俺は……、お、」
今から私、告白されると思われます。
さっきからずっとこの調子だけど、多分俺はお前の事が好きだ、と彼は言いたいのだろう……と、思うのですが。
かれこれ15分ほどこの調子です。
「俺はっ、! お前が、 すッ、」
までイケたのにまた目線を逸らして止まってしまった。今一番惜しかったのに……!
てゆーか私、こんな事してくれなんてお願いしてないんだけどなぁ。
なんだってこんなイベントが発生してるんだろう……。兎に角もう、無理しなくて良いですジョシュア様。
「ジョシュア様、無理をしなくても……、」
「ムリなどしていない!!」
「大丈夫です、ジョシュア様の気持ちは十分伝わってますから……」
「いいや、女には言葉で伝えないと話がややこしくなることが多いと聞いている!!」
こんな事をジョシュア様に吹き込みそうな人は私が知る中で3人くらい知ってる。
しかも昨日、私達はネルヴァンに行ってたり……ああ、恨みますよレオナルド様……っ!
「因みに、一応聞きますが……誰に聞いたんです?」
「レオナルドだ」
うん、意外性は無かった。……多分、彼に遊ばれてますよジョシュア様。
そもそも今更じゃないですか。はいかYESで答えろって前に告白を受けてます。
しかも私、ちゃんと答えたじゃないですか。はいって言いましたよね?ああ、もう待ってても埒が明かない。
「……ジョシュア様、では私から……」
「それでは意味が無いだろう!!」
「だって!! もう直ぐ私試験だから勉強したいんです!!」
「……解った。今言うから待て」
そう言ってジョシュア様は意を決したように私を見る。
真摯な顔なんだけど、顔は何処までも必死な顔でなんだか可愛い。
「……俺はお前が好きだ」
なんだろう……何を言われるか解ってるし、ここまでの経緯を思えばロマンチックのかけらもないのに。
やっぱり、その……なんて言うか、やっぱり私はジョシュア様が好きなんだよなぁ。
悔しいけど、嬉しいしドキドキする。レオナルド様に少しだけ感謝しよう。
「で、お前は?」
「え?」
「お前も俺をどう思っているか言え」
じぃ、と期待に満ちたジョシュア様の目に私は身を強張らせる。
どうしよう、そんなに期待した顔で見られても……。
「あ、改めて言うのはなんだか恥ずかしいですね、」
「……もし言わないのであれば、どうなるかは解っているな?」
「なんかかなり物騒ですけどー!?」
「俺の事が好きだろう? 返事ははいかYESだけでいい」
「結局かなり強制的ですね!!」
「当然だ」
はちさんはジョシュアの
はいかYESで答えろ
が大好きです(・∀・)b