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第二
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「あら?王さまもう見えないとこまで行ったのかしら?」
「でも、ここっておうさまずっと真っすぐ行かなかったっけ?」
言われてみたらそう。ここは曲がるところはたくさんあるけどいつも王さまは曲がらないで帰るはず。
「…なんだか嫌な予感がするなあ」
「不吉なこと言わないで~」
次の日いつも通り部室に行く。だけど、王さまは居ない。
「また、readerを探してきますね」
と言って探しに行く。
1時間・2時間。時間がすごく経っているがなかなか帰ってこない。さすがに心配になり、探しに行こうとした時かさくんが帰ってきた
「…CLASSの人達に聞いたら今日は来てないと言ってました。」
「え?そうなの?今日は作曲中かしらね…」
「でも、今日話さないと行けないから、家に乗り込むよぉ」
そう言うとさっそうと行く準備をする。
昨日、別れた場所まで来て。
「ここからは、近いから早いうちに行くよう」
「はあ、あっつい…」
「頑張って凛月ちゃん!」
歩きながら話していると見覚えがあるかばんを見つけた。