-
アメときどきネコ‹3›
-
“男子生徒”side
あぁ、、そうだ。
君が俺の中で存在が大きくなったのは
あの日拾ったネコに
どこか似てたから。
あの日も雨が降っていて
俺が見かけた君は傘もささずに
いつも学校で見かける君の笑顔とは違う
悲しい笑顔で
雨降る空を見上げてたから。
雨なのか
涙なのか
水滴が頬を伝ってる
悲しい笑顔で、、、
あの日のネコも
悲しいのに、頑張って笑いながら声かけてるようだった
あの日ネコをきっかけに
君に話しかけていれば
こんなにもどかしくならなかったのだろうか?
君の核心に触れたら壊れてしまいそうで
壊してしまいそうで、、
君が強がっているんじゃないかと
思ってしまうのは、考えすぎかな?
もしまた
雨の日に君が傘をささずに
あの公園にいたら
迷わず声かけよう。
なんて声掛けていいかなんてわかんないけど
迷わずに声かけるよ。
君の心の傘になりたい