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も
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「あ、え…と。(夢主)!」
近づいてきた(夢主)を呼び止め部屋の影に連れてく。
『なぁに。どーしたのマンちゃん』
「………誰や?」
『え?何が?』
「さっき兵士にお茶誘われた時言っとったやん。先約があるって。誰となん?」
『…え?あ、あぁ!w』
「なんで笑ってるん」
『いや、なんだそんな事?って思ってwww』
「そッ…!そんなことやないわ!これはッ、えと…う、浮気もんめう!」
『あ、出たマンちゃんお得意の”めう”w』
「話を誤魔化すなぁ!」
そーやって誤魔化されると、益々心配になるやんけ。
俺、特別かっこええわけでもないし。
特別強いわけでもないし。
特別物知りなわけでもないし。
いっつもお茶飲んでばっかだし。
最初に好きになったのも。
告白したのも俺からで。
なんで(夢主)、俺の告白受けてくれたんやろ。
ただの暇つぶしとか?
確か、(夢主)が幹部になったんは、ちょうど1年前やったっけな。
当時、俺がハマっていた茶葉を買いに行った時、偶然(夢主)が観光客を見つけてしもうて、たまたま近くにおった俺と2人でその観光客殺したんがきっかけ。
そっから少しずつ気になって、いつの間にか好きになっとった。
「なぁ(夢主)」
『ん?なんだいマンちゃん』
「俺のこと、好き?」
『…………』
なんで答えてくれないんや?