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お菓子の約束
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「な、なぁ、姉ちゃん、寂雷先生たちになんの用があるんだ…?」
『え?それは…内緒』
「「「え!?」」」
私が内緒と言ったことがよほどショックだったのか、固まる三兄弟
『ふふ、嘘だよ、お世話になったからお礼がしたくて』
「…あ、ああ、なるほどな…」
「そ、そういうことですか…」
「よ、よかった…」
『?なにが?』
三人の反応にはてなマークを浮かべるが
「ふふ、一郎くんのそんな姿初めて見ましたね」
「そりゃ…初めてっすからね」
という寂雷先生と一郎くんの会話に思考回路を持っていかれた
初めて?何が?
なんだかわからないが、なにかが初めてらしい
「そういうことなら、小生たちはお暇しましょうか」
「えー!!ボクオネーサンともっと遊びたい!」
「…乱数?我慢しなさい」
「えー!!」
「こら乱数、我慢しねーか」
「えーん、帝統にまで怒られちゃったよーう!」
「私たちもそろそろ戻りましょうか?」
「ああ、そうだな」
「そうしよう」
「…それでは、また」
『あ、はい、また』
「バイバーイ!」
「またな!」
『はい!』
「それでは」
「じゃあな」
「ではな」
『はい、また』
シブヤとヨコハマのメンバーが去っていった
『…さて、寂雷先生、観音坂さん、伊弉冉さん、何をしてほしいですか?』
「おや、僕までいいんですか?」
「はい!勿論です!」
「…ふむ、どうしようか」
「何かしてほしいこと…」
「はは、独歩くん、悩みすぎだよ」
「お前は決まったのか?」
「あぁ!…江藤さん、お菓子を作って頂けませんか?」
『え?いいですけど…そんなことでいいんですか?』
「ええ、そんなことがいいんです」
「なるほど、それは良いアイディアだね、それにしよう。みのりくん、私のもそれにしてくれ」
「あ、じゃあ俺のも…」
『あ、はい、わかりました!張り切って作りますね!』
私は、3人分だし、しっかりしたものを作りたいので、後日渡す約束をして、シンジュクの彼らと別れた
お菓子の約束
(絶対美味しく作るぞ!)