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「あー。悪い、わるいね。」
「お前、悪いと心から思ってないだろ?うん。」
「なに、いってんだい?誠心誠意こめてんじゃないかい。」
「う、うそだ!!ぜってぇ!!うん。」
「うん。うん。ウルサイね!あんた。」
「仕方がないだろ!うん。」
「だから、うんだらぼっちっつわれるんだよ!みんなから!!」
「なっ!!!んなわけ、ない!!うん。」
もたれていた枝の付け根から人ひとり入れるスペース離れて、デイダラとの言い合いに真剣になりだす鶴音
じゃれあいに近い言い合いもヒートアップしかけた頃。
また、音もなく気配もなく鶴音の背後に人影が現れる。
デイダラが先に気づき鶴音に伝えようと発すると同時にタイミングよく
「おい、う「う?…ぐはっ…」」
首に締め付けを感じ後ろを振り返ると少々ふて腐れて機嫌の悪さが染み出ているサソリと目が合う。
「さ、さそ「お前ら、なにしてんだ?」
「だ、旦那!!きいてくれよ!うん。」
サソリは鶴音に問いただすかのように発言をしたはずがデイダラが、まるで悪いことをした生徒を先生にチクる時のように鶴音を一瞬ニヤッとみてからうきうきした雰囲気でサソリをみる。
『くそ!デイダラぼっちいぃぃっっ!!うりやがった!!』
表情には出さないものの『この腹黒!!』といわんばかりにデイダラをみる。
「この女、オイラのことを「サソリ!でいだらぼっちの言葉なんて聞いたらサソリまでうんだらぼっちになっちまうよ!!あんた、それでも、いいのかい!?」
首の締め付けを自分の手で確認しながら
目と口でサソリに訴えかける。
「ひでっ!!うん。サソリの旦那、あの女、どうにかしてくれよ!!うん。」
首を絞めてるという表現が、正しいんじゃないのかと思えるほどの巻き付いてるモノに疑問をもちながら、自分ではどんなものか確認ができないもどかしさに、デイダラのサソリに媚を売ってることなんてどうでもよくなってきた。
鏡か池か川か…
どこでもいいから自分の首をみれる場所に
今すぐにでも行きたくて
うずうずと、何処に向かうのが
一番近いか考えてると。
「はぁ、鶴音…これはずすなよ。」