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そういって完全にサソリのほうを向いていない姿勢で首を絞めている輪っかを引っ張られた。
「ぐっはっ、ごほっ、ちょ、サ、サソリ!!なにい「鶴音これはずしたら、くくっ、傀儡な?」
首が閉まって意識が飛びそうなのか、
脅迫まがいなサソリの発言に意識が飛びそうなのか…
「おい帰んぞ、デイダラぼっち!」
「だ、旦那まで!!酷いぞ!!うん。」
そんなアタシをおいて帰るサソリに安堵するべきなのか、引き留めてはずすのが許されないのならせめても緩ますぐらいしてもらうべきなのか…
そうこう考えてるうちに
「またな、鶴音」
先ほどとはうって変わって、機嫌よさそうにデイダラを引き連れて帰るサソリがサドに見えたのは言うまでもない。
「く、くるし…」
「おっ、そんなところでどうしたんじゃ?鶴音」
「じ、自来也…頼む、緩めてくれ…このままだと、死にそうだ」
「おおっどうしようかの~。」
「はやくしろ、それもぎ取るぞ。」
「おいおい、そりゃぁ勘弁してくれんかのぅ~」
キレ気味の鶴音とは対照的にふざけた物言いをする自来也。
「ふざけはやめろ自来也。」
「わかった。わかった。そう、キレるでない。」
鶴音の首に巻き付いていた輪っかを緩めた自来也に
「ふぅ…たすかった。、ところで、アタシの首に巻き付いているこれはなんだ?」
そんな鶴音の言葉に
「お前さんなんも知らんとつけとったのか?、こりゃチョーカーつうんじゃ。」
「チョーカー…いったいなんだそれは?」
「チョーカーっつたらあれじゃ、飼い主が飼い犬につける…「なんだと!?」
「そう、大声だすでない。お前さん誰かにかわれとるのか?」
「だんじて飼われてなどおらん!!奴とは友情を交わしたはずだ!!」
「そう、声を荒げるでない。、ゴホンッ、さてワシは取材にでも「まて、自来也これからアタシと話し合おうじゃないか!!」」
「いや、今日は遠慮しておく。」
「じ、じら「さらばじゃの」」
蝦蟇のいつもの定位置で正座をして、ぶつくさと、いじけながら蝦蟇に語りかけていた鶴音の姿を目に焼き付けてニヤニヤしていた影を、酔っぱらった自来也が見たのは幻か現か。
end