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03
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「サソリ」
「なんだ。」
どこか意識が飛んでいたかと思ったが
戻ってきていたようで目と目が合う。
「ありがとな。」
ブレスレットを一瞬見てからサソリがいると
顔を上げてみればもうすでに姿はなかった。
「ふふっ、…ホント礼すら言わせない程にせっかちな男だね。」
サソリはブレスレットの意味を知ってて渡してきたのだろうか。
手首につけることによりその人間の身を守る役目にもなり悪い運気を吸い込み癒しのオーラをだし、運気すらもアップするって、だからつけてたらいいと。
なにより、異性にもらうと
友情のあかしだとかなんだとか…
自来也がいっていたが
なんであいつはブレスレットに詳しいんだ。
あいつブレスレットなんてつけていたっけ?ってかどう考えて友情のあかしなんだ?…頭が痛い。
サソリは、ともかくアタシと友情を育みに来たのならあの自由奔放さとせっかちを直すべきだ。
そんな鶴音の蝦蟇にぶつぶつと話しかけている姿をサソリが気配を消してニヤニヤとみていたのを目撃したのは悪夢だったのか、正夢だったのかデイダラのみ知る。
end