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05
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「おーおーおめでたいのう。鶴音幸せになれよー、サソリ、安心せい。わしは鶴音が言うとおり昔からの友人ってだけじゃ。女として一度も見たことないからのー。がははっ鶴音も安心じゃのぉ!!」
「なにげあんた酷かないかい!?」
「・・・なら、いい。鶴音これからは俺とお前の時間だ。」
「はっ、え…「ならもういーじゃろ。ワシは帰るとすっかのう。」
「待ちや「鶴音浮気か。」
自来也は瞬時に消えてしまい鶴音は、焦ったかのように、サソリから離れようと再度もがく。
するとなにを思って出か言葉か鶴音は理解できないでサソリの方に顔を向きなおす。
「な、なに訳のわからないことを「じゃぁなぜ、先ほどから腕の中でもがく?」
「そ、それは、あんたが、状況も理解できてなのに自分のペースで「どう理解できない。」
「だから、薬指に「鶴音。一度黙れ。」
サソリの顔が目の前にアップになり
上半身を反らしたが、距離がうまく取れず
「なっ…。」
瞼を閉じたサソリの美しい美青年顔に、思考停止に近くどうすることもできずにいると数秒なのだろうが数分にも思える長さに感じた。サソリの閉じた瞼がゆっくり開くと同時に“チュッ”とリップ音をたてて、またお互いの上半身に隙間が裕にできる。
目をぱちくりさせながら今の出来事を判断しようと脳をフル回転させていると、そんな鶴音をみて艶めかしく濡れた舌で自の唇をなめるサソリ。
「やっと、おとなしくなったな。」
言い返したいのに声が出ずパクパクとしていたら
ニヤリと何かを企んでいる時の笑みを見せ
「今まで、俺が渡してきた品の意味わかってんのか?」
と、言われ首を横にふる。
「ブレスレットは、友情.チョーカーは服従.ピアスは、束縛.ネックレスは、一生を.リングは永遠の赤い糸。」
サソリの言う意味は自来也から聞いていたことや自分の知識とは少々異なる為、あまり納得いってないが黙ってサソリの顔を見ていると
「…鶴音、気づかなかったのか?」
アタシの髪を優しく後ろに梳くように撫でながら“クククッ”と笑うサソリ。
「お前は、俺からモノを貰った時点で逃れる道はない。」
髪を梳くように撫でていたサソリの手が頬をいつのまにか撫でていた。
「なぁ、思わないか鶴音、俺たちは運命じゃない必然、ダロ?」
頬から喉へチョーカー越しに形を確かめる様に触れるサソリの指が、先ほどの温かさが一変したかのように、冷たく感じる
「ククッ…傀儡になるか俺の嫁になるか。どっちかだ、さあ選べ鶴音」
脅しにも近くなお、せかすように返答を求めるサソリに
「はぁー、脅さなくたってねぇ、サソリひとつ答えて欲しいんだけどさ。」
「…なんだ?」
「あんた、アタシのことどう思ってるんだい?」
「・・・どういう意味だ?」
「だ、だから、す、すきだとかだねっ?いろいろ感情ってもんがあるだろ?」
「あぁ、愛している」
「だから、愛してるだなんて、からか…えっ!!!??」
サラリと言葉にされて、うまく話がのみこめずにパンクしそうな鶴音
「鶴音現状をそむけるな。お前の質問には答えた。今度は、鶴音の番だ、さっきの俺の質問にこたえろ。」
「・・・傀儡にはなりたくない。」
もっと嬉しがって、返答が返ってくると思っていたサソリは鶴音の今にも泣きそうな落ち込んだ表情で下を向いている姿に、“NO”といいたいのか?と眉間にしわがよる。
「それは、俺が嫌いだという意味か?」
「…違う。けどさぁ、なんだろね。アタシは木の葉の人間さ、あんたはいつ死ぬかもしんないだろ…?」
「俺がそんなに弱いとでも思ってんのか?死ぬのは鶴音だって任務こなしてる限りは一緒だろ?」
「あぁ、そうだね。サソリは結婚したら、ずうーと一緒にいてくれるのかい?っていったら困るだろ?」
辛そうに笑みを見せながら、下に向けていた視界をサソリに向ける。
サソリは困ったような表情でアタシを見ていた。
「…ずっとは保証はできない。だが鶴音を愛していることに変わりはない。」
「それだけで今後がやってけるとでも思ってんのかい?」
目を見開いて、サソリに夢物語かい?というように問えば、揺らぎのない真剣な表情で返答が返ってくる。
「あぁ…。」
そんなサソリをみて鶴音はもうごまかすことも自分の気持ちが恋愛面でサソリを好きなのかという自分への確認もやめにしてサソリが左薬指にはめてくれた、
なんだかセンスの悪い赤と黒のリングをみて『面倒臭がりでせっかちな彼の真剣な今がどれだけ先まで続くかわからないけどサソリが飽きるその時まで、彼、サソリの隣にいることを誓います。』と内心誓い
そっとリングに誓のキスを落とした事実は
サソリのは内緒。
end