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男だからとかでは無く、それは自然なことの様です
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男だからとかでは無く、それは自然なことの様です
夜闇の訪れから暫くして、キッチンの片付けが終わった頃
珍しくディアがテーブルに向かって考え込んでいた
『どうしたの?真剣すぎて何話せば良いか分からないんだけど?』
「ぁ…いえ。これはその…」
『性欲?』
ブフッ!と吹き出したディアの飛沫をマトモに食らった。ソーシャル何とかって知ってる?
「な…女性の口からは聴きたくありませんでした…」
『俺の船には女は居ないからね。陸に上がれば自然に皆そういった店用の費用出してるし、船員同士で欲だけ出してるから』
「…船ではそれが普通の事ですか?」
やけに真剣な顔で聞いてくるから、無下には出来無いと悟って紅茶を入れて本腰を入れる事にした
『俺の前世がクロコダイルだってのは言ったよね?確かに、男の性は最低月1で出さないと腐るし、お盛んなら頻度は上がる。ましてや海賊なんていつ死ぬか分からん家業じゃ、欲深くて当たり前でしょ?』
「た、確かに」
『だからこそ、尻の貸し借りは必然だ。仕事にしてる奴も居るしね…金取ってとか』
そこまで聞いていたディアは微かに震えて話を始めた
「学園運営には何かとかかります。費用を捻出する為には様々な手段がある…寄付で賄えない場合、私は私の器を使ってきました」
それは思いもよらない話だった
(話の続きは部屋でしよう。俺の部屋なら防音魔法がかかってる)
(助かります。では参りましょう…)