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それでも俺は有り続けていく
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それでも俺は有り続けていく
マジフト(まだ説明を受けていません)の競技場に移動し、俺はクルーウェル先生の準備を待っていた
こちらは学生にマジックペンとか言うアイテムを持たせて魔法を使うらしいが、杖との違いを知らないので警戒した方が良いのかな…なども考えていた
「ルールは、相手が倒れるか降参するまでの魔法攻撃のみ。鏡が割れるのが始まりの合図です」
『…そりゃまた生温いルールで…』
そりゃ生き死ににかかったら大変ですよねぇ。とか思いつつ左手の拳を構えた
鏡が割れる瞬間、勿体無いなぁとか思いながら先攻したのはクルーウェル先生。
炎の魔法を食らって焦げた前髪に、切らなきゃなぁとか思いつつ俺の番に掌から震激を食らわせてやった
そんなに力を入れて無いのにクルーウェル先生、吹っ飛んで行きましたけどぉ
『あちゃ。まだ1割くらいよ?先生』
猫持「…………(あれで1割だと!?)」
烏「ゼノは本気を出しませんよ。何せ師と仰ぐべき人には敬意を示す素敵な方ですからねぇ」
何話してるのか聞こえないけど、ロマンスグレーの猫抱いてる先生引いてね?
とか思いつつ遠方からの炎の帯を武装色の覇気で上空に飛ばして見据えれば、ズタボロのクルーウェル先生が教鞭を構えていた
「中々やるな。だがまだだ!」
『はぁ…怪我は治せるけど、命ば大切にすっど?クルーウェルしぇんしぇえ』
次の攻撃をしようとした瞬間、何時の間にか出来たギャラリーにクルーウェル先生の攻撃で崩れた瓦礫が落ちかけているのに気付いて走り出していた俺
ギリギリで数人の腕を引っ張って救出し、学園長の前にギャラリーを移動させて着地した
『学園長、防御してあげて。クルーウェル先生にはお仕置きが必要みたいだし』
烏「手加減はして下さいね?彼は必要な教師ですから」
りょーかい。と声をかけてふりむこうとした瞬間…
視界はグニャリと回り、自分の体が棒立ちしているのが見えた
遠くで慌てる声を聞きながら、ブラックアウトしていった
(((ゼノお兄ちゃんに何したの?)))
(ぁ…貴方達っ)