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暴れた後は楽しい時間に
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暴れた後は楽しい時間に
職員室で挨拶を済ませ、今後の住まいを決めようと話をしている最中に子供達は親に呼ばれて帰って行った
『まぁ、あちらでも世界が大きく変わる時期だとかボスが言ってたからね。ミエルも帰ってもらったのは仕方ないさ』
駄々をこねていたカリクスを宥め、見送ったのも束の間…
目の前には寮長達が鎮座している。何故
「闇の鏡による寮決めには、寮長と見守る決まりでして…」
学園長に申し訳無さそうに言われたら断れないじゃないか。
半ば諦めて鏡の間で個性の塊(寮長達)を見やると満場一致で睨まれた、ある一人を除いて
〔汝の名は?〕
『ゼノ・正騰・十条です』
〔………無い。どの寮にも属さぬ魂…即ち汝が選べ〕
ですよねー。とは言えずに納得していると、ディアは一つ咳払いをしてこう切り出した
「では、私が責任を持ってゼノ君の部屋を用意します。寄付も頂ける程の方ですから、糸目は付けないでしょうし!」
何か浮かれてない?とは思うが口には出さず、式典服を身に纏った寮長達に向き直る
『先に言っておきます、先輩方。俺は化物なので、各々の寮にも顔出しますので宜しく』
ディア…学園長の半歩後ろを着いて学園長室に行く途中、少し不自然に歩みを止めた彼
「…っ…」
『…学園長、いやディア。もしかして…』
「はぃ…たぶん…発情期でねす…」
やっぱりか。と呟いて彼を抱き上げ、足早に学園長室に入り鍵を掛けた
こんな状態で置いておけないし、教師に見せるなんて絶対に有り得ない事になる…
俺は深呼吸してからそっとディアに囁く
『俺がヌいてあげるから、それで我慢してね?』
驚くディアの仮面にキスをして意を決した
(ナニ触るの初めてだけどね)
(構いませんよ。して下さい)