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酔っ払ったテンションて怖いよね。
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『おばさん!ご馳走様!』
『またくるね〜!』
「毎度!おふたりさん気ぃつけてかえるんだよ!」
町外れの小さな居酒屋。
海の近くにあるこの居酒屋は私達のお気に入りだった。
耳をすませば心地よい波の音がきこえて
外にでると酔ったふたりの熱い頬を
海特有のサッパリとした風が撫でた。
『うーぃ!今日も飲んだぁ!!!』
『アンタはそんな飲んでないでしょ!ほんと酒弱すぎ〜!』
『えー!マイひどい!これでも成長したのに!』
『それでもカスやな!』
『んー...あ!海に月の光が反射して凄いきれい!!』
そうにいわれて海をみると
確かにそこには絶景が広がっていた。
『ね!あそこで飲みなおそ!』
『えー、ユカコ酒弱いじゃん。そもそも酒なんて...』
『じゃーーーん!おばさんにお土産でいいお酒もらった!』
そういってユカコが掲げたのは大きな一升瓶。
さっきからなんか持ってるなとはおもってたけど
まさかそんなものを持っていたとは。
『もー、飲みすぎて吐いてもしらんぞ?』
『介抱してちょっ♡』
『ばーか。』
そういいつつもマイの口角は少しあがっている。
そうして砂浜に座ったふたりは
盃を持った腕をクロスさせて
あの漫画のように
『血は繋がってないけど、私たちは姉妹だね!笑』
『ばーか。』
『えー、のってくれないのぉー』
『...当たり前だろ。ニヤリ』
『!!....うんっ!』
不敵な笑みを浮かべたマイと
ニッコリと笑ったユカコが盃をかわした。
その瞬間を海に浮かぶ大きな満月が2人を照らしていた。
....To be continue