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「………趣味、悪い」
翌日、教室に入ると趣味の悪い悪戯がされていた。
「おはようございます」
始業時間になり、教室に入ってくる殺せんせー。
教室内は不穏な静寂に包まれていた。
「……ん?どうしましたか皆さん?」
教卓の上にタコが1匹ナイフに刺された状態で死んでいる。
「あ、ごっめーん!殺せんせーと間違えて殺しちゃったぁ。捨てとくから持ってきてよ」
「……わかりました」
タコを持って赤羽くんのところへ近づく殺せんせー。
殺せんせーの触手の先がドリルになっている。
「見せてあげましょう、カルマ君。このドリル触手の威力と自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を。……先生は暗殺者を決して無事では帰さない」
「!! あッつ!!」
殺せんせーがマッハで作った熱々のたこやきを吐き出す。
「その顔色では朝食を食べていないでしょう?マッハでタコヤキを作りました。これを食べれば健康優良児に近付けますね。はい、東西南北さん。貴女も顔色が悪いですよ?」
「………」
「元々です、先生。でも…ありがとうございます、頂きます」
失礼しちゃうな、もう!!貰えるものは貰うけど!
「先生はね、カルマ君。手入れをするのです。錆びて鈍った暗殺者の刃を。今日1日本気で殺しに来るがいい。そのたびに先生は君を手入れする」
「………!」
「放課後までに君の心と身体をピカピカに磨いてあげよう」
今度は殺せんせーが赤羽くんに宣戦布告をし、殺せんせーと赤羽くんの暗殺バトルがスタートした。