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「2周年限定の制服なの。この1日の為におともだちがわざわざ買ってきてくれて。」
いやみをたっぷり含んで銀時に苦笑いしながら説明していると聞いてるんだか聞いてないんだかの返事をされた。
「…ご注文は?」
「んー、この〝ぱりぱりワッフル和三盆のはちみつパフェ〟にトッピングで苺とあんこ乗せて」
「お目が高いねぇ。かしこまりました。」
メニューの中でも1番高い物を選んだ銀時。しかもトッピングまでも。まぁ、今日じゃない限りあまりこのメニューは出ないもんなあ。と注文の品をサラサラっと書いて伝票をちぎり厨房まで届けようとすると
「銀さんいらっしゃい。もう、店仕舞い仕掛けてたからワッフルが無いんだ。少しだけ時間掛かるけど平気?」
と厨房からおともだちの声が。
「あ〜、悪ぃな。頼まァ」
ヒラヒラとおともだちに手を振る銀時。そこの席から厨房は見えるはず無いのになぁ。
厨房に伝票を届けてお茶を汲んだりおしぼりのセットをして銀時の元へ向かう。
「はい、どーぞ。」
熱いほうじ茶とおしぼりを渡すと念入りに手を拭きジロジロと私を見る。
「なに、穴あくからやめて。」
店の戸を閉めて、鍵をかけたり戸締りをしているとふいに
「なまえの太ももすげェよ。」
「誰がデブじゃ」
「そこまで言ってねェよ!被害妄想やめてくんない!?」
ちょいちょいと手招きをする銀時に私はまだ締め作業残ってるんだけどなぁと思いつつ近寄る。
「こんなえっちな服で一日中過ごしてたのかよ」
ニーハイの上に乗った柔らかい内太ももに優しく触れる銀時。
「ちょ、なにして…」
「なにって、太もも触ってんの。で、銀さんの質問は無視ですか〜?」
ニヤっと口角をあげ私の様子を伺いながら太ももを優しく摘んだり撫で上げたり時にはお尻の方まで撫で上げられ不規則に揉まれる。
「一日中だったけど…っ、お店の方針で…」
「ふーん…このお店はイベント事にやらしくなるの?」
「そんなんじゃないって…あっ…」
「スカート短くない?しかも見えてもいいパンツ履いてないじゃん。さっき看板片付けてる時お尻とパンツ見えてたんだけどなァ」
太ももの付け根に指を這わせられビクッと身体を震わせる。
「どーしたのなまえちゃん。具合でも悪くしたんですかァ?」
このままじゃまずい!と離れようにも私の片脚を銀時の筋肉質な脚で動けないように蟹挟みされビクともしない。
「そんなにこのおニューのパンツ見せたかったの?」
「なんで新しいって、分かるのよ…っ」
「そりゃ、何度も脱がせてればレパートリーなんざお見通しよ」
下着の割れ目に沿うように指を這わせ、お尻の蕾をくりくりと人差し指で押される。
「ひぅっ…そこダメだって…」
必死に声を抑え銀時の手を振り放そうとするが手は銀時に押さえ付けられこちらも脚と同様にビクともしない。
「ふーん、ここも好きなんだ」
下着をずらし、指を侵入させようとした時
「おまちどー!」
と、厨房から声が上がった。舌打ちと共にパッと銀時は私を解放した。
銀時を睨みつけるとそそくさと厨房に向かいパフェを銀時に届ける。
「おまちどーさま!!もうさっさと食べて帰って!!!」
「なぁ、おともだち?このメイド服どーすんだァ?」
厨房に聞こえるように銀時が声を張る
「んー?捨てちゃうよ〜!取っておいても仕方ないし。銀さん着るの?着るんだったらどーぞー!」
洗い物をしているのかガチャガチャと食器の音と水の音で声が半減しているがはっきり聞こえた。
「着ねェよ!捨てちまうなら神楽にプレゼントしようと思ってなァ。」
お古でごめんねぇ〜とおともだち。絶対に嘘だよ社長、見抜いてよ社長!!!!!
いただきます。と美味しそうにパフェを頬張る銀時が私を見るなり
「今日それなまえ持って帰れ。と言うより今日はお前ん家泊まるわ」
わかってるよなとニヤッと笑った銀時。
その笑顔にドキッとしてしまったがすぐに顔を下げ締め作業に取り掛かった。
***
そして次の日、まんまと寝坊してしまいこてんぱんに叱られた。おともだちはどこかニヤニヤしていた。
「3周年はどうしようかなぁ〜?」
「…社長もう勘弁して下さい」
「口答えしないのねぼすけ!」
おわり