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お叱りをうける。
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あの後どうしていいかも分からない私は、エースに言われた通り、モビーに戻ることにした。
最初はどういう風に帰ろうかと
悩んだが、自分の発想力に助けられた。
私自体が水なのだから、海にとけ込めないかと。
イメージをすると意外と簡単で、スライムみたいに体が液状になり、すんなりと海に溶け込む事ができた。
今思えばルフィのいる船まで、こうやって移動してきたのかと考察した。
海に溶け込んだ瞬間、意識が遠のいて、次に目を開けた時はモビーの甲板に倒れて、みんなに囲まれていた。
『....ただいま。』
みんな涙ぐみながらおかえりと言ってくれた。
サッチにいたっては抱きついてきて
他のみんなにボコボコにされてたけど。
サッチの体がびしょ濡れだったから、きっとサッチが私を見つけて海から引き上げてくれたのだろう。
暫くすると騒ぎを聞きつけたマルコが走ってきて
私の頭をいきなり叩いた。
ご丁寧に覇気を纏わせて。
「こんの、バカ!!!」
ガツン!
『いっっったぁ!!!なにすんのよ!パイナップル!!』
「うるせえよい!貧乳!!」
『言ったわね!この「あんまり、心配させんじゃねーよぃ。」』
私が言い返そうとしたら、
今度は優しく頭を撫でる
マルコ。
思わず涙ぐむ。
「いきなり、船飛び降りて、みんな夜になるまで海にもぐってお前をさがしてたんだぃ。親父だって、ずっと覇気垂れ流して、何人倒れたことか。」
その話をきいて、自分がどれだけみんなに心配をかけたのかを実感して、申し訳なくなった。
私の頬を流れる涙をマルコが優しく指で拭う。
そんなマルコの目も少し潤んでいた。
「おかえり、ユカコ」
『....た、だいまっ!!』
「親父にも顔見せてやれよい。」
『うん!』
久々にモビーが歓声につつまれた。
「...こんの、アホンダラァ!!!!!」
『ひっ....』
パパは鬼の形相で待ち構えていた。
後ろにいたマルコも部屋に集まっていた隊長各の面々も顔が青くなっている。
「....バカ娘がァ、親をこんなに心配させやがって。」
『パパ、私、エースが心配で。』
「わかってらァ、オメェがエースに惚れてんのもなァ。」
『なっ////』
「グラララ....見てりゃァ分かる。」
私はそんなに顔にでるタイプなのだろうか....
「とにかく、よかった、エースとは会えたか?」
『....会えたよ、けど.....足でまといだから....』
「アホンダラァ。そうじゃあねぇさ。
あのバカ息子のことだァ。惚れた女に危険な真似はさせられねぇって、勝手に自己完結して、お前を置いていったんだろ。」
ハッとして、パパの顔を見上げる。
パパはそれに気づき、私の頭をその大きな手で優しく撫でた。
パパがそういうならそうなのかな....
『...私、もう1回エースのところ、行ってくる!!』
パパの腕を掴んで真剣に、そういうが
パパは眉間に皺を寄せる。
「.....それが、なァ。」
『パパ!お願い!!』
「行かせてやりてぇが、」
『....じゃあ今からにでも!!!』
「待て!!」
そう呼び止められて気づく、この部屋の空気の重さに。
_____まさか
『パパ、、私がモビーを出てからどのくらいたってる?』
「10ヵ月はたってる。」
嫌な予感が的中した。
『エースは?』
_____「インペルダウンに投獄された。」
_______公開処刑まであと、1週間。
私は膝から崩れ落ちた。
....To be continue.