-
信長で1時間使って駄文書いてみた。「白の朝顔はからみつく」
-
お名前変換可能なので試行錯誤してもらうか、お近くのはちを捕まえてくださいw
かかった時間
80分(まだ信長様慣れない……!w)
注意
○この二次創作は書き手の妄想と勘違いの産物です。
○本編読んだけど断片的にしか記憶ねぇもの。
○だからもう適当に書いてる
○信長は偽物
○主人公ちゃんも偽物
これ見ても大丈夫?
それならばお暇つぶしにどーぞ!><
あいと城下を歩いている最中、柱に巻きつく紫の朝顔を見つけた。信長は特に気にしなかったが、あいは嬉しそうに表情を綻ばせ朝顔へと駆け寄って行く。
朝顔にはまるで興味が無いが、あいが行くなら仕方がない。信長はあいの後へと続いてゆっくりと歩を進める。
「信長様! 朝顔ですよ……!」
「珍しいか?……貴様の時代にもあるだろう?」
「勿論ですよ! 私の時代だと夏、みんなで育てて何色かどうか話したりしてました!」
「ほう。……それで、貴様の朝顔は何色だったのだ?」
「あー……、わたしは、その」
あいが言い辛そうに表情を曇らせる。たかが朝顔の色の話なのに何故言い辛そうにするか解らずに信長が怪訝な顔をしていると、つまらなそうに口先を尖らせたあいが小さく口を開く。
「……白、です。しかも私のだけ、」
「白か……珍しいな」
「珍しいんですけどね。色は可愛いから好きなんですよ、白でも……ただ、花言葉が怖いって言うか、」
あいが眉根を寄せて、白い朝顔の花言葉を口にしようと口角を動かしたところで突然辺りが白く霧がかったような景色になる。
目の前の全てが歪み、白く染まり、天井から自分の名を呼び続ける声が聞こえる。ああ、これは、
「信長様、」
ああ、呼ばれている。起きて返事をしてやらねば。そう思ってはいるのに、妙にまぶたが重い。
あいが信長を呼ぶ。呼称も発音も他者と同じものなのに、何故かこの声に呼ばれると信長は何かに急き立てられたような気分になる。
「信長様、起きてください! そろそろお布団に行きましょう、」
あいが膝の上で寝ている信長を揺さぶるが、遠慮がちなその動きでは大した振動にはならない。膝の上で一度は身じろぐも、再度寝入りそうな信長にあいが小さく息を吐く。仕方ないなぁ、なんて甘くぼやきながら。
天主から城下を眺めながら、彼の額を撫でようとあいが白く細いその手を伸ばしたところで信長が目を思い切り開いて覚醒する。
「ど、どうしたんですか……?」
「……いや、」
首を擽られる、と警戒して慌てて起きたがどうやらその気はなかったらしい。濡れ衣だが……あいには前科がある。だから疑われても仕方がないと信長は主張する。
あいの膝の上は信長の特等席だ。他のどんな場所よりもここが一番安眠できる。先程まで本当に熟睡してしまっていたので覚醒した瞬間、伸びてきたあいの手を咄嗟に掴んでいたようだ。
ああ、危なかった、と。気をつけねばあいの細い腕など信長が本気で力を入れれば折れてしまうかもしれない。寝起きで半分意識が飛んでいたから力加減が狂っている。しかしあいは信長の手を握り返しては嬉しそうに笑っている。
「……どうした? 何を笑っておる?」
「え? いや、その……、かわいいなぁ、って」
可愛い?それはどういう意味だ?まさかこの、最上位の欲界に君臨する悪魔の王だ、鬼だと呼ばれる自分に対してだろうか?
この女は一体どういう目をしているのか。それともやはり頭が湧いているのだろうか、と。考えていたところであいの指が信長の耳朶をかすめる。
「なっ!?」
「あはは。くすぐったかったですか?
「貴様……!」
「多分失礼な事考えてるなぁ~って顔してたから、」
クスクス、と楽しそうに笑うあいを恨めしげに睨み上げ……同時に妙な心地よさと凶暴な感情を抱く。
ああ、心が躍るとはこのことか。屈服させて泣かせてやりたい、大事にしてやりたい。そう思った時にはもう瞬間的にあいを押し倒していた。
「……信長様?」
「いい度胸だ……今宵、貴様は俺に何をされても全てが自業自得だ、」
ギラギラとした目で見下ろされあいが不味い事になったことをそこで漸く知る。
小動物が命の危険に震えるように。怯えるあいに信長は舌なめずりをして、視線を彼女の全てにからませて。
「白い朝顔の花言葉は、あなたに私は、からみつく です」
夢の終わりにあいが言いかけたこと。あの夢は信長の記憶をただ反芻したもの。だから信長は夢の続きを知っている。
あなたに私は、からみつく。あいの朝顔だけが白い朝顔だった。そう考えるだけで信長の胸は黒い炎で焼け付いてしまいそうだった。
この女は本当に、自分のために生まれてきたのだろうか。身勝手だと言われようが、そう考えると信長の胸中はとても心地いいのだ。
信長は自らの形を思い浮かべ、白い朝顔に投影してみる。そう、あいに、からみつく。まさに信長そのもののような気がした。
野望がある、目的がある、その全てを成したらあいを連れて、見知らぬ世界へと。
大切にしたい、大切にしよう。愛している、愛しているから、愛しているのだから。
この白く溢れるような、喜びに染まったような気持ちを与えてくれたあいを手放さずに。ああ、あいが居ればもうそれだけで良いとすら思う。
だけど、
「の、ぶ、にゃがっ、さま……ッ、や、ぁっ、ぅあっ、! 足はだめ……!」
「最初に奪ったのが手首、その次は耳……確かその次がこの足だったな」
「だから脚の指は舐めちゃダメって、ッ、!」
「俺の物をどうしようが、俺の自由だ」
嫌がる事など百も承知。大切にしたいという気持ちとは裏腹に、あいを滅茶苦茶に泣かせてやりたい、いっそ壊してしまいたい、制圧したい……そんな願望も否定はできない。もう信長自体こんがらがっているような感情だ。
あいの泣き顔を見れば高揚する、興奮する、欲情する。笑顔だって見たいが、この泣き顔だって信長にとって愛おしいのだ。大事にしたい、壊してしまいたい。矛盾している、解っている。
それでも信長はその興奮を抑えられず。まるで食いちぎろうとでもするように彼女の足の指に吸い付き、しゃぶってやる。夜伽の時間を思い出すように舐めてやれば、あいの泣き顔が決して嫌悪によるものだけではなくなってきた。
「うゃあ……! も、ぅひゃッ、も……やぁ……っ! もぉ、ゆるして、……ヤッ、だ!」
もう見てられない。あいは真っ赤になった顔を両手で覆い隠して、許して、と繰り返し懇願している。
ああ、あいが赦しを乞うている。何故だったか?頭が湧いているのはどちらだ?熱くて熱くて、全身が沸騰しそうに熱い。欲情している、全てが欲しい。
そもそもあいは何か悪い事をしたのか?あいを罰するのは誰だ?神だろうと仏だろうと、俺以外にあいを罰する事など許さない。ならば俺だ、と。
「……あい、」
顔を隠している手を捕まえ強引に引き寄せれば真っ赤に熟れた顔であいが信長を睨みつけている。しかし焦点は全く合っていない。
何に対して赦されたいのか。自分をくすぐった事に対する謝罪ならば不必要だ。何故なら信長は今宵、あいを開放するつもりは一切ないのだから。
そもそもあいが罪を犯していようが、犯してなかろうが……彼女は信長から解放されることなど生涯無いだろう。天にも神にも釈迦にだって、どんな存在にだって二度とは返すつもりはない。
貴様に関わる事柄は全て、俺だけのものだ。
「……ああ、成程」
そうか。ならばあいの神とは自分の事だったか。それならばあいが繰り返し赦しを乞うているのは当然の理だ。
信長はあいの両の足首を掴み彼女を折りたたむように、あいの膝を胸に当てようとでもするように力を加える。
「い、いた……! 痛いですっ!」
あいが痛くて足をジタバタ動かす。考えも無く脚をバタつかせれば着物の裾が持ち上がり、あられもない姿になってしまうというのに。
男に足を開かれた状態で暴れているあいにクツリ、と信長が妖しく笑いかけるとあいは嫌な予感に身を竦める。
「いい景色だな、」
言われて漸く自分の状況に危機感を抱いたのだろう。あいが慌てて脚を閉じようとするが、抵抗すればするほど男は強引に自分の欲を押しつけてくる。
知っているのに、解っているのにあいはいつも反抗しては、きゃんきゃん吠えて信長を楽しませてしまう。
あいの神は、信長だ。彼はこれよりあいに罰を与える。罪状など無い。どうでも良いのだ、そんな事。
先ほど信長をくすぐった事でも良いし、信長にとってあいが愛おし過ぎた、でも良い。なんでも良い。
「…………くだらんな、」
「……え?」
「なんでもない。貴様はこちらに集中しろ、」
それだけ命じて信長は、あいの全てを奪おうとその身を彼女の中へと沈めていく。
ああ、くだらない。何が罰だ。神も仏もあったものか。
全てはあいを手放せない信長自身が魔であり罪だ。元の世になどくれてやるくらいなら殺してでも手元に置いておく。
そうだ、信長自身が罪の名だ。罪そのものだった。
こんな男の腕の中で無防備に身を投げ出しているあいを上から眺めて、再度舌なめずりをする。
バカな女だ、一度は手放してやろうとしたのに。こんなにも愛しい気持ちが膨らんでしまえば、信長自身にだってこの欲望を止めようがない。
常に貴様に飢餓している。餓えている、全てを寄越せ。
今この場にいる信長は既に魔王でも鬼でも、人ですらない。
白い朝顔がからみつくように、あいの全てにからみついては離れない。
「今更逃げられると思うな、」
だが、その姿は白い朝顔なんて可憐な姿ではない。
まるであいを食い殺そうとでも言わんばかりの獣の姿、そのものだった。
白の朝顔はからみつく
貴方は私の神様だけど、服従はしないわ