◆にしおりをはさみました!
- しおりがはさまれています
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万事屋に着くなり、ブーツを脱ぎ捨て風呂場へ直行する銀時に首をかしげながらも草履を脱ぐ。
「なまえ、風呂はいんぞ」
「えー!!もう?まだ夕方にもなって無いし、1人で入る!」
「銀さんもそのバスボムとやら使いたいんだけど」
「あ、そう言うと思って2つ買ってきたからさ!」
「いい歳したおっさんがバスボム1人で使ってたら気持ち悪ィだろ。神楽にでもやっとけ」
「ぐぬぬ…」
言われてみればそうであると何も言い返せずに眉間に皺を寄せる。してやったりとニタリと顔を笑わせれば寝室に向かい風呂の用意をする銀時。
***
「よーし!」
湯船に入ったなまえと銀時はバスボムをゆっくり湯船につけ込む。するとシュワシュワと細かい泡と共に白濁と桃色が広がり薔薇の香りが鼻を掠める。
「んー、いい匂いだし可愛い〜!」
「このバスボムでかくねェか?」
「小さいの売ってなかったんだよね〜」
そう言いながらバスボムを手のひらでコロコロ転がし楽しそうにしているなまえ。
「なぁ〜」
「ちょ、返してよ」
一向に構ってくれないなまえにバスボムを取り上げ背中に隠す。
「悔しかったら取り返してみろ」
そう言われると銀時の膝の上に乗り背中に手を回し背中をまさぐる。
「あれ、どこ?ないじゃん」
「よォ〜く探してみろ」
「えー!」
湯船の端をくまなく手で探すがどこにも見当たらず銀時の手にも触れたが持っていない。きっと後に転がしたんだと気付くと銀時に背を向けた。すると後から抱き着かれ耳に舌を這わされた。
「んっ、銀時っ…やめてっ…」
「探してる物はありましたか?」
低い声で囁かれるとゾクゾクと背中を震わせた。肩を竦め身を小さくするなまえの顎を掴み顔を向けさせると唇を重ねた。
「っ…ふ…」
「はぁ…っ、」
ちゅう、と音を立てて啄むように吸いつけばなまえの唇を舌でべろりと舐め口内に入れる。それを受け入れるように銀時に舌を託すとリップ音が風呂場に響き渡る。