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白鷺で書いた小ネタ3つまとめてみた。
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○白鷺とお姫様
あっぶねぇえええ!!起きたぁあああ!今日中更新せぇええええふ!!!!
白鷺「食事は食べられますか?」
あい「う……はぁい…………」
白鷺「大丈夫ですか?今こちらに食事を持ってきます」
あい「いえ……平気です……。一緒に食べたいです。……今日一日寝かせてもらったので大分楽です、ありがとうございます」
白鷺「いえ……女性特有の痛みは男の私には理解できません。ですから貴女が本当に平気かどうか判断つきかねます。どうか無理だけはしないでください」
あい「本当に大丈夫ですから。お腹空いてますし……」
白鷺「本当に大丈夫なのでしょうか……?」
あい「大丈夫ですってば!ほら、この通り!」
白鷺「私には痛いことを隠し無理をして空元気に振る舞っているように映りますが……」
あい「涼真さんの中で私は一体どれだけいじらしい存在なんですか……」
白鷺「実際これまでも貴女が体調不良である事を隠し無茶をする姿を目撃していますし……。貴女の大丈夫は信憑性に欠けます」
あい「もー兎に角ものすごく誤解です!もう超絶誤解ですから大丈夫です!!」
白鷺「では……食卓まで運びましょうか?」
あい「何をですか?」
白鷺「貴女をです」
あい「涼真さん、お言葉ですが……」
白鷺「はい」
あい「ブルーデイ……つまり月経は毎月あるんです」
白鷺「その程度の知識なら私にもあります」
あい「毎月こんな事してたら涼真さんの身が保ちませんよ?」
白鷺「大丈夫です。私が貴女を持ちあげられなくなった頃には貴女は恐らく閉経していますし心配は……」
あい「そうじゃないんですよ!これから先私を持ちあげられなくなるかどうかの話じゃなくて今後涼真さんが面倒くさくなったりですね!負担になったりするとかそういう話をしてるんです!」
白鷺「ないですよ」
あい「あるかもしれないでしょう!この先どうなるか解らないし!」
白鷺「ありませんね」
あい「だからナウじゃなくて!未来の話をですね!」
白鷺「まるで未来を見てきたかのように言いますが……私は決して変わりません。貴女が月経で苦しむというのにそんな事で負担に思うほど小さな男ではありません」
あい「あー……ありがとうございます。末永くよろしくお願いします……」
白鷺「はい。では食卓に行きましょうか」
あい「抱っこの方向なんですね……」
白鷺「はい。先ほどまで顔面蒼白だった貴女を歩かせたくはありません」
あい「さいですかー……」
もう!前回のジョシュア的なノリにしたかったのにwww
こんな恋愛的な感じになるならちゃんと小説にしたかったよwwwww(^q^)
これ小説にしてみよう、そうしよう。覚えておこうwww
○おこた企画
「これは、なんですか?」
「この国で生まれながらまさかおこたを知らずにここまでこれたなんて……」
それはもう徳川埋蔵金でも掘り起こしたかのようにあいが白鷺の顔を見て感動していたがそうじゃないだろう。
「いえ、コタツは知ってます。しかし何故これが私の家にあるのですか?」
まして何故寝室に。
そして何故自分の恋人は寝台じゃなくコタツにいるのか。
「それを語るには長い説明になりますが……構いませんか?」
「えぇ、是非。私の寝室にある以上、他人事では決してないので」
「あれは……、私にとって運命の出会いでした……。」
「……」
「彼を見た時に感じた甘い心臓の脈動……」
「……っ!?」
なんだと?
甘い心臓の脈動?
彼?
それは自分以外に感じてはいけないものだろう。
「私は彼と目があった瞬間、もう彼しか考えられませんでした」
「……っ!!」
なんなんだ。
コタツが自分の家にある理由を聞き出そうとしたのに何故こんな話を聞かされなくてはならないんだ。
まさか、過去の男の話か。
過去の男が家具屋の男でコタツを買うように頼まれて断れなかった……、というオチならば今すぐこのコタツを分解して燃やしてやろう。
そう言えばあいは先程恋愛映画を見てボロ泣きしていた。
まさか、前の男が病死して忘れられず……そしてその男の形見とか……。
ならば、思い出としてコタツの破片を残して処分してやろう。
いや、死人は心の中で一生美しいと聞く。やはり跡形もなく……。
「そして私達は恋に落ちて、結ばれ今に至る訳です」
「……恋に落ちた後から結ばれた間の説明が余りにも簡略的過ぎます。それにコタツの話はどこですか?」
「今まさにラブラブに過ごしているじゃないですか」
「……彼?」
白鷺がコタツに指を指すとあいが愛おしそうにコタツを撫でる。
「そうでーす」
「……ではコタツは何故我が家に来たのです?」
「愛し合う私達が離れる訳には……」
「……良いから出てきなさい」
後ろからあいの脇に腕を入れて引き出すとだだをこねるあいが離れまいと踏ん張って抵抗する。
「いーやぁー」
「あい、いい加減にしないと明日の自由時間が減りますよ?」
パッ
土から芋をスルッと引き出すように出てきたあいに白鷺が少し微妙な気分になりながら寝台に運ぶ。
「全く、寝室に巣を作るなんて良い度胸ですね。少しお仕置きが必要です」
結局あいは明日の自由時間を殆どベッドの中で過ごしたとか。
○毎朝つれない私の恋人
朝起きて、昨晩愛し合っていた彼女が隣に居ない。
そんな状況に驚いたり、切ない気持ちに朝方から心を沈ませる。
そんな日もありました。
どこかのCMの文句を呟きつつ今日もか……と、小さくため息を吐きながら昨夜彼女が居た場所へと移動する。
ああ、大丈夫だ。まだかすかに彼女のぬくもりが感じられるということはそう時間は経っていない。
そしてベッドサイドまで来て、下を確認すると案の定彼女はそこに居た。
「いい加減、落ちた時点で起きてください…………」
ベッドのすぐ横で幸せそうに寝息を立てながら彼女は寝ている。
彼女は最近こうやって明け方になるとベッドから落下していることが多い。
最初はこの習性に気づかずに一緒に裸で寝ていたものだから、まぁ、これ以上は説明する必要はないだろう。
要は恐ろしく寒い季節に、恐ろしく寒い恰好のまま床で寝ていたのだ。回収するときの複雑な心境は今でも色褪せない。
以来、寝る前には必ず彼女に衣類を着せ、少しでも暖かい恰好をさせているのだが……それでも寒いものは寒いだろう。
「貴女が落ちた時点で起きてくだされば……いえ、そもそも落ちないでくださればいいのですが……」
残念ながら、彼女は毎度と言っていいほどベッドの下へと落ちていく。
ベッドを壁際に置き、彼女を壁側に寝かせてもやはり落ちる。抱きしめて固めようと、気づけばその拘束から逃れている。
私がお手上げ状態になるのはそう遅くなかった。私は早々に諦めベッドの下に衝撃を和らげるマットを引く事しかできなかったのだ。
「こんなことで無力さを味わうとは……」
私は今日もマットの上で寝ている彼女を抱き上げベッドの上に横たえる。もちろん落ちないようになるべく壁際に寄せて。
ああ、彼女は今日もやはり幸せそうだ。
「さぁ、朝食を作ってきますから大人しく寝ていてください」
食事を作り、起こしに戻ったころにはまた落ちている。
そんな予感に苦笑いをしながら私は彼女を残して、キッチンへと足を運んだ。